西麻布にある街の電器屋に、注文品を届けに来た五郎さん。ひと仕事済ませたあと、繁華街の間近にある静かな住宅街の風情に和んでいるうち、例によって空腹になり、トラップみたいな立地にあるインド料理店へ駆け込むのでした。
街の電器屋さんの店主として金田明夫が登場――あれ、まだ出てなかったっけ? とまず意外でした。そこを皮切りに、およそイメージとはかけ離れた街の雰囲気を見せて、早々と本題のお店へ。
たぶんこのシリーズを観るようになって初めて、「ここ知ってる!」と口にしてしまいました。一時期、この前をバイクでときどき通ってたよ! 六本木通りの、薬研みたいになったところの坂上に、こういうビル確かにあった! もちろん店自体は入ったことない!!
メインは当然、カレーが入ってくるのですが、サブタイトルでそうなっているように、印象的なのはタンドリーチキンです。店内から、タンドールで調理しているところが若干見えるので、提供の前にそのサイズ感が解る――五郎さん、結果的に量とサイズが適切だったぞ。たぶん海老のタンドールが気になったから、そちらを多くして、チキンの量を調整した、という構図になってるんですが、果たして脚本的な工夫なのか、現地で料理を確認して行った配慮を落とし込んだのか、といささか厭な見方もしてしまう。
場所的には高速下で街のど真ん中なのですが、ここはオーバーパスがあったり、交通を分散しているせいもあってか意外と人通り、車通りもそこまで多くはなく、程よく落ち着いた場所です。店の雰囲気もそれに相応しく、ややこぢんまりとして、でも適度に洗練されて居心地がいい。つくづく、この作品はよくこんなにも“いい”店を見付けてくるものだと感心します。
今回、驚いたのは《ふらっとQUSUMI》のコーナーです。相変わらず、五郎さんが食事を満喫していたお店を、あっさり飲み屋に変身させてしまう原作者はともかく、問題はお店の方です。
本篇中の挙措からして、ホールと厨房の、たぶんインドか周辺の国の方なんだろうな、と思われる風貌の方が、実際の従業員の方だ、というのは察しがついた。しかし、もうひとり、お店の関係者がいらっしゃったのには気づきませんでした。これからご覧になる方のため、これ以上は書きませんが、私はちょっと笑いました。
第二話もいい意味でのマンネリズム。街の雰囲気を、メインとなるお店のイメージと重ねて描き、細かな笑いも挿入して快く見せる。まさしく「これでいいんだよ、これで」という仕上がり。本当に、こういうのを最初の放送で楽しむ、というのがず~っとやりたかったのです。大晦日スペシャルも劇映画も『それぞれの孤独のグルメ』も私は楽しかったけど、このシリーズとしての緩さと、快い新鮮さを味わいたかったのよ。来週も楽しみです。



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