ラー1グランプリ2026,6杯目は今風だけど王道の味わい。

 10月17日の映画鑑賞、そして1杯目をいただいたあと、2杯目……に行こうか、しばし悩みました。
 1杯目でトッピング全部盛りにしたらけっこう食べ応えがあって、このまま帰ってもお腹は夜まで保つ。ただ、せっかくの食べ比べサイズですから、なるべくたくさんの種類をいただきたい。
 いちおうもういちどお店を眺めて回り、列の短いところにしようか、などとしばし悩んで、けっきょくは最初に候補として考えていたもうひとつのお店の列に着きました。列が長く、かつ調理に手間がかかるようで、思ったよりも待ちましたが、消化が進んだ頃合いなのでちょうどよかった。

煮干し中華そばたかつきの手もみ背脂魚介中華そば、トッピングは板海苔。
煮干し中華そばたかつきの手もみ背脂魚介中華そば、トッピングは板海苔。

 いただいたのは、煮干し中華そばたかつきの手もみ背脂魚介中華そば。トッピングは、1杯目で全部盛りにしてだいぶお腹いっぱいになってしまったので、いちばん好きな板海苔のみにしました。
 まずはスープを啜って、おお、と唸る。この日の1店舗目と同じ煮干し系ですが、薫香を強く出したあちらと異なり、こちらは他の出汁と合わさって、旨味が多層的に重なり濃厚です。そこに背脂の円やかな甘みと、みじん切りにしたタマネギの辛味が歯応えと共に添えられて、濃厚だけどあっさりといける。幾らでも飲めそうです。
 麺はやや細めの中太、というところでしょうか。手揉みにしてランダムの縮れを作っているので、弾力の違いがあるので歯応えが様々になっている。そもそも私がこういう縮れ麺が好き、というのもありますが、いままで食べてきた中でもトップレベルに麺が美味しい。しかもスープがよく絡みます。
 チャーシューは薄切りですが、肉の旨味と脂の甘みのバランスがよく、濃いめのスープにも馴染んでいる。トッピングでは花びら状にまで増やしてくれるらしいですが、だいぶこってりしそうなので、この日の私にはちょうどよかった。がっつり行きたいならチャーシューまみれにしてもいいと思う。
 トッピングの海苔は思ったより枚数が多かった。私はスープが溶けた海苔で覆われていても満足ですからあるのには不満はないけれど、適度でいい人にはたぶん過剰に感じるはず。ただ、完全には解れきらず、板海苔としての歯応えと濃い磯の風味を最後まで留めているので、スープを飲み干すとき、一緒に啜ると更に飲みやすくなります。これがなくても完飲できるくらい美味しいスープでしたが、既に1杯食べて満たされていたあとでも最後まであっさりと飲めたのは海苔のお陰だと思います。
 王道の中華そばの流れにある作りだけど丁寧さと、いい意味でジャンクな粗っぽさもある。個人的には、今年ラー1GPで食べた中では今のところいちばんお気に入り――どれも美味しかったんですが、あくまで私の好みとして。実店舗は船橋、気軽に行ける距離ではありませんが、そのうち考えてみたいくらい。

 ラー1グランプリ2026での出店は2026年10月16日から18日まで……実はちゃんと清書しはじめた時点で手遅れでした。どうやら実店舗のメニューと近いものだったようなので、現地に行く用事のある方はご検討ください。

煮干し中華そばたかつきブース入口前に掲示されたメニュー紹介。
煮干し中華そばたかつきブース入口前に掲示されたメニュー紹介。

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