かくして日本地図は作られた。

 本日の映画鑑賞は、久々の錦糸町です……別にここでなくてもよかったんですが、あんまり来ていないのであえて選びました。
 私の場合、錦糸町に行くにはバスがいちばんお安くて楽、ですが、きょうは真夏日一歩手前の好天。万一、交通状況が芳しくなくても、バスより融通が利くので、バイクで移動しました……しばらくぶりで忘れてましたが、ここで唯一場所を把握してる駐車場は、朝イチで来ると出口が解りにくい、という難点があるのでした。しかし、道がスムーズで時間的余裕はたっぷりある。無事、開場前には劇場入り出来ました。
 訪れたのはTOHOシネマズ錦糸町 楽天地、鑑賞したのは、立川志の輔の原作をもとに、伊能忠敬の偉業を大河ドラマにしようとして、思わぬ事実にぶち当たるさまを、現代と江戸時代を織り交ぜて描く大河への道』(松竹配給)
 内容的には、予告で見せられたものでほぼ終わってる。面白いのは見せ方です。コメディ風味の現代篇で、成り行きから大河ドラマ企画を任された役人の右往左往を緩やかな笑いで彩り、江戸時代篇では大きな秘密を隠して地図作りをしなければいけない測量隊の葛藤や追っ手との駆け引きを、緊張にユーモアも織り交ぜて描き出す。
 伊能忠敬という日本史に名を残す偉人の凄さを、決して美化せずに描くことで、親しみやすさを感じさせ、また誰にでも、何歳からでも大きなことを成し遂げられる、という希望をもたらしてくれる。当時の測量や製図の様子を再現しているのも興味深いです。
 惜しむらくは、圧倒的なインパクトを持つシーンが少ないことですが、親しみやすさと快さに、それこそ道に迷っている人の背中を押すような優しさのある1本。
 それにしてもこの映画、思いのほか盛況でした。私がネットでチケットを押さえたときは、あと2席ぐらいしか売れてなかったのですが、いざ来てみたら、半分くらい埋まってる。たぶん作品の内容と対象年齢が、錦糸町の土地柄にマッチしていたのでしょう。

 錦糸町で映画を観ると、たいてい立ち寄るのが双麺というお店。ここ独特の極太平打ち麺によるつけ麺がお気に入りなのです。
 しかし、ここは本来、煮干しのスープによるらーめんで売っている。たまにはそちらに手を出してみるか、と思っていたのですが――ちょうど私が入店したとき、前後に人がいて、焦ったあげくにいつもながらのつけ麺にしてしまった。らーめんは次の機会に挑みます……いつになるか解らんけど。

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