ワンカットの恐怖は国境を越えて。

 きのうに続いての映画鑑賞、今回は母も同伴です。予告篇で興味を示したものは、私から促して誘ってたりする。
 行き先はTOHOシネマズシャンテ……当初は日本橋で観るつもりだったのです。しかし、日本橋の上映時間に、私たちがふだん利用する午前中の枠がなかった。やむなく、次いで移動しやすい日比谷のこちらにした次第。映画の封切りが滞らなくなったのは有難いのですが、こういう変則的スケジュールが増えたのはちょっと困りもの。
 鑑賞したのは、低予算ながら口コミにより大ヒットした邦画を『アーティスト』でオスカーに輝くミシェル・アザナヴィシウスがまさかのリメイク、ゾンビ映画撮影の現場で起こるパニックを描いたキャメラを止めるな!』(GAGA配給)。リメイク自体も喜ばしいのですが、それがあの『アーティスト』の監督によるもの、というのが驚き。
 予想していたよりオリジナルに忠実な造りでした。日本でヒットした作品のリメイク企画、というのを物語においても設定として採り入れていますが、基本的な流れはほぼそのまま。
 ただ、オリジナルよりどこかドライで、毒を含んだ語り口になっている印象です。ゾンビ演技のチープさを印象づけたり、関係者それぞれの異なる受け止め方を汲み取ったり、と奥行きが増している。オリジナルにあった感傷的なところも削って、狂乱と興奮をより強くしてる。
 なにせキャストはロマン・デュリスやベレニス・ベジョがいて、スタッフにも音楽としてアレクサンドル・デスプラを加えていたり、と世界的にも一流。予算もしっかりかかっているので、映像的にもブラッシュアップされてる。大変にいいリメイクだと思います。オリジナルを観てなくても楽しめますが、観ているとそのリスペクトやアップデートが実感できて、より堪能出来ます。

 鑑賞後は、母と日比谷界隈に映画を観に来たときに何度か立ち寄っている稲庭うどんのお店へ。比内地鶏を使った炊き込みご飯のセットが最高……だったんですが、どうもセットはなくなってしまったらしい。仕方なく、せいろに単品で炊き込みご飯を追加しましたが、単品だと、やや分量が多かったかも知れません……きのう透析を休んだ私にはちょっと多かった。いま透析をしつつ書いてますが、だいぶガッツリ引いてます……。

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