今日は祝日です。ふつう私は、こういう日には映画鑑賞には出かけません。
しかし今月はあまり映画鑑賞、というかお出かけそのものが出来てない。体力的にはまだ恢復過程ですが、そろそろフラストレーションのほうがキツくなってきた。
それ故に、せめて先週食べるつもりで発熱により断念した映画鑑賞の際、流れで食べてくるつもりだったど・みそのラーメンだけでも食べてきたい、と思った。
ど・みそは何店舗かありますが、私にいちばん利用しやすいのはやっぱり豊洲です。しかし、豊洲に行くとなると、すぐそばの映画館で映画を観たくなるのもまた私の性分。それでも、映画まで見てくると混雑がなあ、と逡巡していたものの――最終的に、昨晩、伊集院光のラジオを聴いているうちに気持ちが変わって、急遽チケットを確保、翌朝に朝ドラを観たあと、すぐさま準備をしてバイクにて豊洲へ――実のところ、自宅から豊洲までのルートは、祝日の方が走りやすかったりする。
鑑賞したのは、いまも愛される特撮シリーズの原点を『シン・ゴジラ』の庵野秀明監督がリブート、悪の組織によって改造されながらも裏切り、人びとを守る戦いに身を投じた戦士の姿を描く『シン・仮面ライダー』(東映配給)。
当初はプレミアム・シアターで観ようかな、と思ってたんですが、公開直後から流れてくる断片的な感想や、前夜の伊集院光の評を聞くと、そこまでこだわる必要はないかな、と考え、普通のスクリーンにしました……だからこそ、きょう豊洲で観ることにしたわけですが。
なるほどすご~く庵野監督らしさの横溢する、趣味的な作品。いっさい説明しない導入、オリジナルの専門用語が飛び交う淡々とした台詞回し、オリジナルの表現が持つ愛すべきチープさを留めたアクション描写。ドライな感覚を保ちながらも、ちゃんと理想の“ヒーロー”を描こうとするスタンスも崩していない。
なにせあらゆるモチーフ、表現に前提となる“約束”があるので、もともとのシリーズがターゲットとしていた子供たちが楽しめるか、はちょっと疑問。子供は解らないものは解らないままで、際立った部分だけでも楽しめるものですから、そういう意味では見せてもいいとは思いますが、基本的にはオリジナルや、それを守ろうとするこだわりや稚気を読み解ける大人の楽しむ作品だと思う。必ずしもオリジナルを観てなくてもいいけど、受け入れられるか否かはやや冒険が必要かも。
……というか庵野監督はしばしば、急に女性の“生理”を意識させる癖がある。『シン・ウルトラマン』もそうだが、こっちはほとんど無視してたのに、急に身体を洗えてないことを訴えるくだりを入れてくる。それで不眠不休の多忙さや、行く場所のない厳しさを表現しているのも解る、解るんだけど。
到着したのがギリギリだったので、売店ではひとまずドリンクしか購入しなかったので、映画を観たあとでパンフレットを買いに売り場へ……が、一覧の『シン・仮面ライダー』のところに“SOLD OUT”のシールが貼ってあった。また別の機会に買うしかないか……。
映画館を出たあとは待望のど・みそへ。さすがに混んでいて列も出来てますが、開店が早く、ものの数分で着席、久々に特みそこってりらーめんにありつく。
ただ残念だったのは、ついでに買うつもりでいたカップ麺が、どうやら売り切れていたこと。セブンイレブンで発見したど・みそ監修のカップ麺が、麺はともかくスープの再現性が完璧に近く、お店に行けないときの慰めになってたんですが、もう近所のセブンから姿を消している。しかし先日、ど・みそのSNS公式アカウントが、店頭にて取り扱っていることを告知しているのを発見、なので今日、訪問がてら買うつもりでいたのです。
……映画は観られたし、食べたかったものも食べられた。しかし、当初の心積もりをスカされて、若干の物足りなさは否めない。パンフレットはまだ買う機会はあるだろうし、ど・みそのカップ麺もまだ別の店に残っている可能性はあるけれども。
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