いや大変なのはこれからだろ?!

 プログラム切替直後の月曜日は午前十時の映画祭14を観に行く日……という基本のローテーションは2025年も可能な限り維持します。
 劇場も基本はTOHOシネマズ日本橋です。自転車をほぼ使わなくなった最近は、電車に乗らなきゃいけないんですが、正直、9時20分の開映に合わせて乗る電車はあんまり好きではない。でも、1日1回の上映ですから、諦めて乗る。
 鑑賞した今コマの作品は、本多猪四郎監督&円谷英二特技監督という、本邦特撮映画の黎明期を支えたコンビによるSF大作、宇宙開発が大きく進んだ1980年代に、太陽系外から飛来した巨大矮星による地球消滅の危機に立ち向かう人類の姿を描く『妖星ゴラス』(東宝初公開時配給)
 宇宙開発初期の空想科学、そのものでした。
 正直に言えば、現代の人間の目で観ればツッコミどころだらけです。宇宙飛行士のスタイルとかはまあいい、接近する黒色矮星への対処が全般に無茶苦茶すぎる。確かにこの規模の脅威が来たら、大胆な策を講じる必要はあるでしょうけれど、それにしたって荒っぽすぎる。
 国際会議で普通に日本語喋ってたり、なんでか日本が作戦行動でイニシアチブを取ってたり、終盤は急に謎の生き物が出てきて、それについての追求がなかったり、観ているとツッコミが捗って仕方ない。しかし何よりもツッコみたいのは終わり方です。いやいやいやハッピーエンドみたいな空気感出してるけど、むっちゃヤバいこと起きてますよねその前に。絶対にこのあと無茶苦茶大変なことになるぞ?!
 ただ、当時の特撮技術を用いた宇宙空間や災害のヴィジュアルは、CGを多用してリアリティが増した現代の特撮とはまた違った美術的な価値があります。特に、クライマックスの作戦のために建築される特殊な施設の光景と、矮星接近による災害のシーンは圧巻。1952年当時に想像した、宇宙開発の順調に発展した1980年代のヴィジュアル表現は、それ自体がもはや風俗資料です。
 説得力、迫力で現代の作品に及ばぬまでも、この時代を反映した作品としての価値はある。ツッコミどころだらけなのもいっそ楽しい1本です。

 鑑賞後は毎度のように日本橋ふくしま館へ。今回も目当ては老麺まるやです。
 映画の開映が早く、終わるのも11寺だったので、ふくしま館に着いた時点ではまだ列もなく、余裕で着席。限定のチャーシューメンをいただく。やっぱり私はここのラーメンが好きだなー。
 しかし残念ながら、今日もお土産はなし。後日、家でまた食べるのも楽しみなんですけど、最近これが出来てない。明日、もういっかい、お土産を買うためだけに来てみるか……?

TOHOシネマズ日本橋、エレベーター向かいの壁に掲示された『妖星ゴラス』上映当時の午前十時の映画祭14案内ポスター。
TOHOシネマズ日本橋、エレベーター向かいの壁に掲示された『妖星ゴラス』上映当時の午前十時の映画祭14案内ポスター。

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