この前にも書きましたが、今日はマストで観たい作品が複数、一挙に封切られます。取りあえず『八つ墓村』は先行で押さえられましたが、まだまだある。
ただ、その当日である今日、鑑賞を決めたのは、厳密には封切り作品ではありません……というのも、観たい作品のうち1本は母が一緒に観に行くので少し間を空けることにしているし、別の1本は旧祝日中、おっさんひとりでお邪魔するのは申し訳ないので、休みが明けてからにしたい。ではどうするか、と思っていたら、これの再上映が始まる、という報に接し、あっさり決断してしまいました。
残念だったのは、当初、TOHOシネマズ日本橋で観たかったのに、当てにしていたDolby Atmosでの上映ではなく、通常のスクリーンを使っていたこと。久々に行けると思ったのに。11月にようやくIMAXが導入されるそうなので、それまでお預け。
で、観に行ったのは……TOHOシネマズ日比谷です。ここは上映作品を劇場として楽しませる意識が足りなくてあんまり好きではない。けれど、私の利用しやすい時間帯で、せめてDolby Atmos、と考えたとき、結局ここになってしまったのです。やむなし。
鑑賞したのは、Netflix配信作ながら、今年初めに劇場公開されて、好評により驚異のロングランを遂げた話題作、自由すぎる月の姫君がデジタルの世界を騒がせるSFファンタジー『超かぐや姫!(特別フォーマット版・Dolby ATmos)』(ツインエンジン配給)。
……ああ、いい。
これ、確かに、無茶苦茶、いい。
いつか観よう、と決めたときからあまり予備知識を入れずにいたので、こんな近未来の現実設定だと思ってませんでした。私ゃ早見沙織の声が大好きなので、はよライブ寄越せよ、とうっすら思いつつも、テンポのいいハイテンションのコメディ描写に自然と引っ張られます。
で、お待ちかねの電脳世界でのライブや、ゲーム空間でのアクションがやったら楽しい。電脳だから、と無闇に現実を超越するわけではなく、ちゃんとルールがあって、その枠内で華やかさを演出しているので、受け入れやすく入り込みやすい。そして、そこでのキャラクターの表情作りが繊細かつ多彩で、実に魅力的。
序盤の彩葉の境遇がさすがに高校生としては無茶すぎ、とか、中盤の流れをあまりに綺麗にダイジェストにしすぎ、とか細かな嫌味はあったりしますが、そういうのを吹き飛ばすくらい展開、登場人物たちのやり取りが心地好い。当分観ていたい、という気分になるのに、その一方で、日本人なら百も承知の“かぐや姫”という題材が示すクライマックスが終始、切ないスパイスとして機能する。
そして終盤、急激にSFとしての濃度が上がって、超越していく感覚がまた素晴らしい。なるほどこれは確かに“超”かぐや姫、です。とてもいいカタルシス。
ひとつ惜しいのは、ここまで来たらエンドロールにライブシークエンスが欲しかった、というところ……だけど捉えようによっちゃなくていいのかも。それはだって……ねえ。
私自身も気になっていたとは言い条、既に配信が始まっていたにも拘わらず大ヒットしたのは驚きだったんですが、本篇を観て納得しました。これは劇場で観るに相応しい興奮がある。せめていい音響で、とDolby Atmosを選んだのは大正解でした。ああとても良い。たぶん近日中に配信でもういっかい観直すし、余裕があれば別のフォーマットでも観てしまいそうだ。
このあとはお昼です。今回は久々に日本橋ふくしま館で食べてきましたが、書いてみたらけっこう長くなってしまったので、別項にします……何の記事だか解らなくなる。

TOHOシネマズ日比谷、スクリーン5の入口前で撮影した、『超かぐや姫!』復活上映時の初週入場特典として配布された“ファナティック・オマツリ・ガールズ”集合ヴィジュアルボード。



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