前に住んでいた一軒家に残していた書籍、漫画類の整理がようやく、よおおおおやく、一段落しました。
実のところ、箱詰めは2週間ばかり前に終わっていたのです。その後いままで引きずっていたのは……処分の仕方で悩んでいた。
最初に15箱ほど某大手チェーン店の出張引取にお願いしてみたのですが、笑えるくらい値がつかない。ある程度は覚悟していたとはいえ、あまりにもあまりな結果だったため、ちょっと二の足を踏んでいた。
その後、チェーンではないけれど出張買取をしている、バーコードのないものでも取り扱う、としているお店に何軒かあたり、専門外で断られたり量や内容に難色を示されたり、を繰り返し、先週ようやっと、ひとまずはまとめて引き取ってくれそうなところを見つけた。出張査定というかたちではなく、委託された宅配業者がまとめて持っていって先方で査定、支払額に満足がいかなければ、配送料実費で戻してもらう、というかたちです。
基本的に値がつくことはない、というのは既に悟ってます。古書店側にはある程度、収益化の手段はあると思われますが、それでもほとんど利益にならない取引のはずなので、この際、引き取ってくれるだけでも有り難い。
詰めた箱の数は実に40近く、果たして1回で運びきれるか? が心配でしたが、大きめのワゴン車で充分に収まりました。午前中に来てもらい、ものの30分ほどで積み込み完了。
……とりあえず、ホ、っとしました。
もう腹は括ってましたし、放っておけば家の取り壊しの前に業者が有料で雑に引き上げることになるわけで、そう考えれば、きちんと引き上げてもらうまで見届けられたのですから、だいぶいい。この件でもう頭を悩ませずに済む、というだけでスッキリしました。
査定には1週間ぐらいかかる場合もある、と言われてましたが、午後2時頃に電話で連絡が来た。
案の定、こちらの保管の仕方が原因で、ほとんど値がつかなかったようでしたが、少なくとも同じ量を大手チェーンに出した場合よりは間違いなくしっかり評価してもらえた模様。先方の提示した金額にいっさい異を唱えず、そのまんま引き取ってもらいました。
整理のなか、この辺は処分したくない、揃えておきたい、というのを随時引き上げてました。たぶん300冊は下らない。こんなことしてるから減らないのだ。
なかには読んでなかった本も多々あり、申し訳ないので、最近はそうして発掘したうちからちまちま引っ張り出して読んでます。いまごろカッパ・ノベルス版の今邑彩『繭の密室』を読んだのもそういう理由。
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