生田絵梨花が凄かった。
今期、豊作らしいドラマのなかでも『Silent』と『エルピス』が話題ですが、私が積極的に楽しんでいるのは『PICU 小児集中治療室』です。元を正せば直前にスペシャルをやっていた『監察医 朝顔』が大のお気に入りだったので、同じスタッフが絡む本篇に自然と入ってしまった、というのもありますが、いちばん大きいのは中島みゆき久々の新曲『倶に』がテーマ曲として採用された、という理由だったりする。
しかし、小児専門集中治療室、という重くなることが目に見えてるような題材を、適度なユーモアと誠実な語り口で描いていて、辛いけれど心地好い。先週の第9話で唯一の家族である母・南(大竹しのぶ)を喪った主人公・志子田がいちどは退職願を出しながら、どうにか立ち直り復帰するまでの経緯が描かれた昨晩は、特に圧巻でした。
なかでも賞賛したいのは生田絵梨花です。主人公の幼馴染み・桃子の役で、スタート時点からお腹の大きい状態で登場した彼女は、予定日を過ぎてようやく陣痛を迎えたところで、志子田がPICUに復帰する。激痛に悶絶しながら、志子田を罵りつつ激励する様が最高でした。話の流れで夫の翔(浜野謙太)が「子供の名前は南ちゃんから一文字もらうつもりなんだ」と発言すると「南ちゃんは一文字じゃボケぇぇ」と語気はそのまんま冷静にツッコむところまで最高でした。それまでの暗さをブッ飛ばすコメディエンヌ的な迫力は、その権力が私にあるなら真面目になにかの助演女優賞をあげたいくらいです。
来週は、それまでの経験が試される試練の最終回。最後までしっかり見届けます。
また中止か……。
ようやく実施されそうだった酒林堂八雲2022ですが、開催まで1ヶ月半ほどになったところで、またしても中止の決断が下されてしまいました。
旅行支援は再開しているし、演劇やコンサートも大きなところは開催されてますが、ただ酒林堂については、どうしてもスタッフは少数にならざるを得ず、趣旨ゆえに会場も広く出来ない。本来のお寺での開催、酒宴を含むスタイルについては早いうちから放棄して、ホールでの実施を告知していましたが、それはそれで厳しさもあったのでしょう。開催される島根のコロナ感染者数より、東京での増加傾向を考慮して中止の判断と相成ったようです。
現時点では、《松江怪喜宴》という括りで同時開催される松江怪談談義については判断が保留になっているようですが、出演者の木原浩勝氏は、長年開催してきた新耳袋トークライブを未だ封印しているくらいに厳しい姿勢で現状に臨んでいるので、こちらも中止になる可能性は高い、と考えざるを得ない。
……だが私は行くよ! 4年連続で通って松江という街がけっこう好きになってたのに、このイベントが開催されなくて訪れるきっかけがなくてず~っと悶々としてたから、久々に散策したいのよ! ひとりでぶらつくんだから堪忍してください!!
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