18日の2本目と、新耳袋トークライブ83。

新耳袋83看板。 昨晩のその後。

 夕食も摂らずに、電車にて新宿へ。イベント開始前に、当然のように映画鑑賞です。18日2本目を鑑賞した劇場は、新宿バルト9。昨年の頭に『スプライス』を観て以来ですので、1年強ぶりとなります――あれから色々あったなあ。

 作品は、ピラミッドにまつわる多くの定説にちらつく偽りを、建築や物理学の専門家の意見をもとに看破し、その本質に迫ろうとしたドキュメンタリーピラミッド 5000年の嘘』(STAR SANDS配給)

 通説の欺瞞を暴き、新しい可能性に光を当てる……という内容的には非常に面白い。ただ、テロップがいささか煽りすぎているのが気になるし、通説側の論拠の検証を作中で充分に採り上げているとは言い難い(セダン1台にあたる重量の石を200万個、20年間という現代でも考えられない短期間で積み上げている、という一点突破に近い)ことが引っかかります。でもこれは、ピラミッドを筆頭とする古代遺跡の異説に関心のある人ならたぶん愉しめる……はず。元々体調が万全でなかったとは言え、途中でかなり眠くなってしまったので、演出にはやっぱり難あり、という気がするなー。

 鑑賞後、近くのファストフードで夕食を摂りつつ、作業をちょこっと進めたりゲームをしたりして時間を潰し、それから会場へ。

 本日の新耳袋トークライブ、これが今年最初なので、毎年恒例の“あけましておめでとうございます”の挨拶からスタート。最初はいつもどおり宣伝から、なのですが、今回は今月末発売の、久々復活となる『隣之怪』と、前回紹介した、木原浩勝氏が解説を書いた、加藤実秋氏『チャンネルファンタズム』ぐらい。その代わり、後者の著者である加藤氏が登壇して、ヤンキー用語とオカルト用語が混在するような一風変わった作品を執筆した経緯など、いつもとは違った方向に話が膨らんでいきました。

 休憩を挟んでの第2部は、すっかりお馴染み怪談Gメンの近況報告。今年も夏に劇場版を上映する、というのは既に発表済でしたが、その後『東海道編』が先行して仕上げられ、何とゆうばり国際ファンタスティック映画祭にて、『劇場版怪談新耳袋』とともに上映される、という話が。……いやまあ私は知ってましたけど。編集時にカットされた部分を会場限定で流す、のはいいとして、回を追うごとにギンティ小林氏らの、かつての関係者に対する怨み節が強くなっているのに笑っていいんだか呆れていいんだか。まーそういうガキっぽさもこの皆さんの映像を愉しむ上でのコツではありますが。

 第3部は木原氏の独壇場、新規に取材した怪談のお披露目。いつも以上に木原氏好みの、それっぽいガジェットはないのに変、気持ち悪い、という類の話が多い……のは良かったのですが、予想外にテンポよく進んで、いつもより早く話のネタが尽きてしまった。結果として、久々に質問コーナーが設けられて、少しディープな話が聞けたのは逆に収穫でしたけれど。

 昨年は色々あっただけに、今年は普通に、という締め括りの木原氏の言葉には頷くことしきり。実際、今回は久々に、いい意味で本来の雰囲気を取り戻した内容だったので、この感じで続いてくれることを願いたい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました