移転後初訪問の神田らぁめん悠で、基本のらぁめんをいただきます。

 1月11日のレポート。

 この日は朝から生憎の雨。出先のTOHOシネマズ日本橋は、地下鉄の三越前駅から直結しているので、自宅から最寄り駅の移動以外いっさい降られずに済ませる方法もある――が、食事を摂ろうとするとそうはいかない。この頃頻繁に訪れている日本橋ふくしま館にはこの日、いちばんのお気に入りであるまるやが来ていますが、さすがにそこまで脚を運ぼうとするとだいぶ雨空の下を歩く羽目になる。
 しかし私にはひとつ心当たりがあった。
 以前は神田駅近くのカメラのキタムラがある路地を入ったところにあった、神田らぁめん悠というお店が、ビルの建替かなにかに伴い、移転する旨を告知していた。その移転先が、コレド室町2のすぐ傍なのです。
 ちょうどコレド室町の向かい側、車の入れない細い路地の途中に、神田らぁめん悠の新店舗はありました。石畳風の道路と小上がりを設けた入口の佇まいが、なんだか粋な小料理屋風になっている。しかも妙に雨が似合うこと。
 ただし、店内は前よりだいぶ手狭の印象。以前の店舗ではカウンター席の後ろに人が充分通れる余裕を挟んで、空席待ちの客のための長椅子まで設えてありましたが、こんどの店舗は入口付近だけがやや広めで、奥は人ひとりようやく通れるくらいの余裕しかない。確認はしてませんが、どうも2階席もありそうで、収容力はありそうですが、可能ならばもうちょっと広いところに移転して欲しかった……出来ない事情が色々あったんだろうな、と察しつつも。

神田らぁめん悠、らぁめん。

 注文したのは基本のらぁめん。トッピングなど一切なし。このお店は、まあまあの回数訪れていて、最初はつけ麺とか月見らぁめんとか頼んでみたんですが、どうやらこのシンプルならぁめんがいちばん私好みだ、と気づいて、以来基本はこればっかりです。ちなみに麺は細麺か、平打ち中太の縮れ麺から選べますが、これも自分の好みに従い後者ばっかり頼んでます……もうちょっと冒険しろよ、と自分でも思いますが。
 見た目通りのシンプルな醤油ラーメンです。一風変わっているのは、たぶん青梗菜と思われる青物を添えてるくらいで、あとはネギ、チャーシュー、メンマに近ごろは却って少数派のナルトまで入っている。
 ここはスープがややしょっぱめなので、食べ続けているとそれがやや尾を引くのが難であるものの、らぁめんはそれがいちばん気にならなかったからこれを選んでいた……のですが、心なしか、移転前よりスープのバランスが良くなったような気がします。塩味も残しながら、麺や具材とのバランスがよく保たれてる。青物やメンマの苦みや歯応えがいいアクセントとなり、程よく脂身をつけたチャーシューもスープによく馴染みます。
 いい意味でクセが少なく、しかし印象はしっかりと残る。繰り返し訪ねる気にさせる味です。実際、だからこそ今までもしばしば立ち寄っていたわけで。TOHOシネマズ日本橋のすぐそばに来てくれたので、今後は更に利用頻度は増すかも。

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