そろそろ映画館が恋しくなってきましたが、祝日はさすがに混んでる、と思われるので、きょうもとりあえずは我慢することに。しかし、それでも映画は観たいので、月額レンタルで借りていたブルーレイを鑑賞。
このあいだ『クロノス』を鑑賞して、「この際、ギレルモ・デル・トロ監督をコンプリートしてしまおう!」と思い立ち、月額レンタルのリストを調整、すぐに届くように仕向けておいたのです。『クロノス』に続くデル・トロ監督作品、感染病拡大を阻止するために開発した昆虫が人類の脅威として繁殖するSFホラー『ミミック』(Warner Bros. Home Entertainment映像ソフト発売)。
メジャー進出初作品ということもあってか、思いのほかデル・トロ監督の作家性は抑えめ、という印象。クリーチャーのデザインや表現、発達障害のある少年といった要素にその後の諸作とも繋がるものがちらつきますが、全体としては手堅く組み立てられたホラー作品。ただほんとに手堅くて、派手だけど人物の配置や動き、設定にあんまりツッコミどころがない。さすがに、ジャンルをよく理解しているひとの仕事、というのが窺える。
近年のホラーによくある、こういうひとや生き物は傷つけない、という配慮をいっさいしてないことや、みょうに綺麗な決着ぶりが、今となってはむしろ新鮮。『クロノス』よりも作家性の発露は乏しいですが、それでも一定の水準をきっちりクリアした秀作。
ちなみに本篇、2・3と続篇が製作されてます、が、ご多分に漏れず、と言うべきか、やっぱしデル・トロ監督は関与してません。しかも本国でさえビデオスルーされてたっぽい。月額レンタルで手配は出来るみたいですが……が、観るかどうかは不明。デル・トロ監督作品制覇、という目的からはズレるし。
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[…] 原題:“Mimic” / 原作:ドナルド・A・ウォルハイム / 監督:ギレルモ・デル・トロ / 脚本:ギレルモ・デル・トロ、マシュー・ロビンス / […]