赤いな……。

 1月4日の映画鑑賞のあとの話。

 今年最初の錦糸町訪問なので、とりあえずは馴染みの味を楽しみたい。近ごろお気に入りの喜多方食堂 山海は4日まで休業だったので、選択肢は必然的に双麺 錦糸町店になる。
 とにかく私はここのつけ麺の、平打ち極太麺が好きなのです。もはやうどんかきしめんか、という外観ですが、強すぎる弾力と風味が確かにラーメンのそれで、濃厚なつけ汁に合う。ただし、この日の目当てはちょっと違ったのです。

双麺 錦糸町店の旨辛味噌つけ麺。

 この日戴いたのは冬季限定メニューである、旨辛味噌つけ麺です。基本は味噌が好みなので、響きだけでも惹かれる……ただその一方、ここのつけ麺の味噌は、通常で既に辛め。“旨辛”と銘打つからには、ただ辛いだけじゃないでしょうけれど、注文はちょっとした賭けの気分でした。
 結果は、旨かった。そして辛かった。
 なにせ見た目から既に辛い。通常のつけ汁より更に赤みがかっているのもさることながら、麺の方に赤いものが散らしてある。インスタグラムの公式アカウントでの説明によれば唐辛子と山椒で辛みをつけているようなのですが、果たしてそれだけだろうか? 細かに鏤められたチップ状のものがあって、それ自体は辛くないのですが、より辛みを演出している気がしなくもない。
 面白いのは、通常のつけ麺にも添える三つ葉に加え、紅生姜まで添えられていること。普通、こういうところに添える箸休めは緩衝材なのですが、更なる辛みに仄かな酸味まで添えている。ただ、この変化が意外と爽やかでいい。
 つけ汁の方は、やはりベースは味噌つけ麺のつけ汁のようで、そこに辛みを足している。しかし、ちゃんと味噌のコクは感じられる程度に留めてます。
 そしてここで、これも通常のつけ麺と同じ平打ち極太麺が活きてくる。なにせ、もともと太く、固めに茹でられているので、どれほど辛みが強くても、つけ麺の味わいと食べ心地が堪能出来る。啜れば啜るほどに舌が痺れてきますが、それでも箸が止まらない。気分的にはけっこうあっという間に食べきってしまった。
 本当は、つけ汁もすべて啜りたい。ここはスープ割りも提供しているので、ある程度は可能です……が、飲むとなると、いくら割っても濃いのです。中途半端なところで止めるのもなんだか申し訳ないし、そもそもこの日はけっこう混雑気味で、食べているあいだにもけっこう頻繁に客が出入りしている。悩みながら席を埋めているのも申し訳ないので、後ろ髪引かれる気分で切り上げました。冬季のうちに再訪できるなら、もう一回食べます。今度はトッピングも追加して。

 ……ところでこのお店、スタンプカードを配布しているのですが、このサービスがちょっと特徴的で、1枚貯めたときのボーナスが普通のラーメン1杯無料ではなく、スタンプ専用の限定麺が食べられるのです。
 けっこう長いこと通っているものの、一時期なぁんとなくスタンプを出し損なっていたので、貯まったことなどありませんでした。
 しかし、この日の1杯でとうとう8個目。あと2杯食べれば、その次は限定麺です。しかもこの限定麺、10杯目、20杯目、30杯目、40杯目で内容が異なる――実のところ、以前はあまり興味はなかったのですが、ラーメンをブログの埋め草にしているいま、食べた方がいいような気がしてきました。今年はちょっと多めに錦糸町に通うか……?

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