爆笑問題withタイタンシネマライブ#79 at TOHOシネマズ新宿。

TOHOシネマズ新宿、スクリーン5入口脇に掲示された爆笑問題withタイタンシネマライブ#79のチラシ。
TOHOシネマズ新宿、スクリーン5入口脇に掲示された爆笑問題withタイタンシネマライブ#79のチラシ。

 14日の映画鑑賞のあと、大つけ麺博にて夕食を摂り、それから本題である爆笑問題withタイタンシネマライブ#79です。
 本篇前の特別映像は、最近スタートした爆笑問題のYouTube配信動画シリーズ『テレビの話』の抜粋映像。爆問のほかBOOMERの河田、日本エレキテル連合、ウエストランドの井口、シティホテル3号室などが出演しているらしい。抜粋では、ワサビ山盛りの寿司を食べて悶絶しているエレキテルの橋本と、何故か太田に蹴られてる田中、とかのひと幕が紹介されてました。
 今回は爆問以外のタイタンメンバーからゲスト、そして爆笑問題へ、と解り易い構成。
 トップバッターは春とヒコーキ。裏カジノのある喫茶店、という設定にひねりを加えたネタ。演者のキャラクターも活かしていて明快に面白い。続く2番手は初登場の鎌というピン芸人。『君の名は。』で復活した感のあるお定まりの設定をだいぶ下世話にアレンジしてます。一部の喩えがややマニアックで外している感はありましたが、なかなか面白かった。
 お次は最近お気に入りのキュウ。コンビ名に因んだのか、「丸いものが好き」という妙なお題から入っていくのですが、相変わらずゆっくりと奇妙な展開をしていきます。最近、ツッコミのはずの清水が実質ボケているような流れになってる。続くシティホテル3号室は、正直、ここで観た彼らのネタでいちばん面白かった。こんなにもキャラクターにがっちりハマったネタも珍しい。まんじゅう大帝国は、よくある数字を使うマジックをネタにしているのですが、ひねり方がまた彼ららしい。最終的に、そういうマジックが本当にあるのか、はよく解らなかった。
 今回、脳みそ夫もいつもと少し違ったテイストで仕掛けてきました。プロジェクターを用いたフリップ漫談の応用みたいな構成で、正直、こちらも今までに見た彼のネタでいちばん笑った気がします――そもそも他のネタで笑ったことあるのか、が思い出せないんですが。そして最近、漫才をかけるようになったダニエルズは、漫才のお約束とも言える展開を逆手に取った見事な発想。ツッコミの軌道修正がまったく通用しない展開が楽しくて仕方ない。最後にあさひがちょっと噛まなければ完璧だったんだけど。
 続いては日本エレキテル連合……正直このとき、お腹の具合が悪くなって、一時退席しようか非常に迷ったのですが、ネタが面白すぎて立てませんでした。以前よりもシチュエーションは自然、しかし会話が始まるとどんどんクレイジーになり、それでいて終盤にいきなりひっくり返される。テレビでの露出が激減した彼女たちですが、その後も地道にライブを続けているお陰で、明らかにネタの練度が増している。もはや唯一無二の芸風をもつコント職人になっている気がします。
 お次はウエストランド、ですが、どーしても耐えられず、ネタが始まる前にいったん退席してトイレへ。終盤だけ見られましたが、ここだけでもどういう展開をしていたのかは察しがつきました。井口の自己卑下と世間への妬み嫉みはますます鋭くなっている。
 ここからはゲストパート、まずは初登場の金の国。テレビでもしばしばネタを観てますが、このコンビのネタは完成度が高い。エレベーターを用いた如何にもありそうなシチュエーションを最大限活用している。今年のキングオブコントは準決勝敗退だったそうですが、勢いに乗れれば充分、受賞に手が届くレベルだと思う。
 お次は納言。バイトの面接、といった体で、毎度の如く薄幸のタチの悪い偏見が炸裂する展開。ただ、以前にネタの導入で用いていた特定の土地を偏見で罵る、というやり口は控えるようにした模様……それが無難だと思う。ひとによっては本気で怒るだろうし、ひとネタで絞り出す本数が多いのでいずれ枯渇する。今回のひねり方ならまだとうぶんはいける、はず。
 ゲスト3組目は流れ星。ちゅうえいの一発ギャグをちりばめた漫才、といういつもの趣とはちょっと違いました。喧嘩にならないよう不満を主張する方法、という体で、ちゅうえいとたきうえ(現在はひらがななんだって)がそれぞれの最近やらかしたことを指摘しあう仕掛け。お互いの天然ネタもさることながら、たきうえって離婚以外にも色々やらかしているのね。
 大トリ1つ前はお馴染みのユニットの順番、ですが今回はBOOMERのみ。特定のドラマを利用するのではなく、名門のサッカー部、というわりと漠然とした設定で展開しますが、やってることはいつも通り、伊勢お得意のアレも久々に炸裂してました。
 そして大トリは爆笑問題。あくまでも時事ネタを書き下ろす彼らゆえ、序盤はどうしても、この半月ほど連日騒ぎになっている北朝鮮のミサイルの話の割が高い。太田さんはこのところ炎上続きで、いくぶん気を遣っているきらいはありましたが、それでもいざ始まるとそれを気にさせず、ある程度笑いに昇華させているのはさすが。
 エンディングトーク、最初はYouTube配信の宣伝という体で、久しぶりにタイタンメンバーが一部のみですが登壇。ようやく壇上ではマスクを外すようになっていて、観る方も少し安心します。ゲストは金の国、納言、流れ星の順で登場。流れ星の話は実質、今日のネタの補遺でした。出てないあいだに随分話のネタが貯まってたのね。
 次回は12月9日。次回は日比谷に戻る……つもりですが、どうしようか、とちょっと悩んでいたり。入口にチラシが出ていて、少しでもイベント感を醸している新宿の方がいい気もする。その一方で、どーいうわけか新宿はMX4Dスクリーンの裏手をこのイベントにあてがう傾向があり、あちらの特殊効果が作動したときの振動がしばしば気になるのがネックだったりもする。開催時期が近づいてから、改めて検討するか……。

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