6日の映画鑑賞のあと、本題であるタイタンシネマライブです。
……が、スムーズに入場出来ませんでした。だって、直前にちょっと問題があったから。さすがにこれは指摘せざるを得なかったので、責任者に来てもらって、話をしてからスクリーンへ。劇場限定の映像はタイタン若手のアナウンスによる鑑賞時の諸注意だったようでしたが、そのためあんまりちゃんと見られませんでした……仕方ない。
トップバッターは春とヒコーキ。弁護士が離婚の相談をしに来た依頼人を駅まで見送りに来る、という、やや特殊なシチュエーションからのスタートですが、意味が解った途端に笑いが湧きました。最近は土岡がヤバいキャラになっていることが多かった気がするのですが、今回は明らかにぐんぴぃがヤバい。ライブとしていい出だしです。
続いてはまんじゅう大帝国。みかんの筋は捨ててはいけない、というフリから始まる、全篇ボケなんだけど、何となく解るワールド。言っていることは緩いけど構成は固い。賞レースでそこまで残っているイメージがないんですが、個人的にはもう、風格を感じてさえいます。
3番手はシティホテル3号室。神社での参拝中の出来事から、変な方に話が流れていく。彼らがときどきやる、微妙に毒のあるネタなんですが、観ている方にも色々と思い当たるところがあって、けっこうツボに入る。そもそも、この2年くらいで発覚した押田の変なスタンスがネタの裏にもあるので、このシネマライブによく来ている人にはかなり楽しい。きっと亮太の本音も入ってるし。
4番手は早くもゲスト、流れ星☆。ネタの軸は、ヤンキー漫画のノリをやってみたい、という題材なんですが、ちゅうえいのボケが絶え間なく繰り出されて、ただただ楽しい。本人たちの一時期の不仲ぶりとか、たきうえの私生活などもこまめに押し込みつつ、ちゃんとオチまで引っ張っていく。やっぱり面白い。
お次はふたたびタイタンメンバーより、キュウ。清水の「自分は寂しがり屋」という、漫才らしいようでいてあんまし聞かないフリから、いつもの言葉遊びに突入――ではなく、明らかに変な方向に進んでいく。本質的には2人ともボケ、というスタイルはまんじゅう大帝国とも通じている、と前々から思っているのですが、根本が王道であるまんじゅうに対し、こちらはだいぶ異形です。個人的には本当に好きなんだけど、賞レースではハマりにくいだろうなー、と改めて思ったり……このネタでM-1勝ち抜いたら凄いと思うが。
お次はふたたびゲスト枠、エレキコミックです。テレビのネタ番組にも出ず、ひたすらライブをやっている印象で、私はここでしかネタを観る機会がないけれど、毎回「巧い」と思う。基本的には悪ふざけみたいなネタで、随所でアドリブも入ってくるんですが、実は構成がしっかりしていて、きちんと稽古しなければ出来ない趣向もある。その仕込みをあまり感じさせないのが凄いのです。終盤、あんな手口で馬鹿笑いさせられるとは思わなかったわ。
続いてもゲスト、とろサーモン。いきなり観客に対して毒を吐く久保田。そこのインパクトと、本筋であるお化け屋敷の話に入って程なく、露骨に久保田がネタを飛ばしたのがとんでもなくて、肝心のネタの印象が薄れている……面白かったはずなんだがなんでだ。だって、どー考えてもきちんと仕掛けなきゃ活きない台詞を、序盤も序盤で出してるんだもの。結果として、仕掛けの部分がなくなってたっぽいのもおかしかった……こんな評価のされ方は不本意でしょうが、ハプニングが面白いのも腕だと思うの。
お次もまたゲスト、バイきんぐです。弟子に銀座の寿司屋を譲った元寿司職人が、久々に店を訪ねて様子を見る、という内容。例によって弟子側の西村が色々とヤバい、でもそこから細かに加えられるツイストが心地よい。もうちょっと切れ味のあるオチはなかったかなー、というのが少し惜しまれますが、過程はひたすら楽しかった……実は内心、昨年末の『検索ちゃんネタ祭り』でやってたネタをかけてくれないかな、と期待していたのはここだけの話。未だに、あれを地上波でやってたのが怖い。
続いては、いつもならトリに登場する爆笑問題。いつも通り時事ネタの畳み掛けです。当然のようにオリンピックの話から、太田さんが今年も担当することになった選挙特番、そこからタイタンライブ30周年にかけて、30年前の流行から現代の流行へ、と繋いでいく。最近、太田さんは漫才の自己評価が厳しくなりがちみたいですが、今日は良かったのではなかろうか――ちょっと飛ばしかかってたみたいだけど。
いつもならここで終わりですが、まだ出演者はいる。タイタン枠の大トリはウエストランド。当然のように香盤に文句を付けてますが、ここは仕方ない。ネタ自体は前にも観た覚えのある、井口が“悪口を言うのをやめる”というネタ。当然、褒めているフリをしつつ徹底的にけなしてるんですが、けっきょく井口はこういうのがいちばん活き活きしている。
そして大トリは、新人コンビ・古希還暦――その正体は、明石家さんまと爆問・太田。先日のラジオ『爆笑問題カーボーイ』の中で、そういう話が持ち上がった、とは言ってましたが、本当に漫才でした。しかも、果てしなく脱線して本筋がまったく解らない。打ち合わせの経緯から師匠の定番である元嫁との話、ひたすら脱線を繰り返し、もういい加減本筋に行かなければ、と言い出したところで――フリーズした。比喩ではなく、実際に画面が止まってしまった。
シネマライブは通信を介して各劇場に同時配信しているため、天候などの各種条件でノイズなどの障害が出ることがある、とは冒頭で注意書きは出るし、事実、それっぽいのを目にしたことはある。しかし、かなり前からこのイベントに通ってますが、ここまで本格的なトラブルは初めてです。フレーズ状態は数十秒、その後は緑色の画面になって、それがなかなか解消せずざわつく中、ようやく係員が「原因の調査中です」と口頭で説明を始めた矢先に復旧した。どうも、いいところを飛ばした気がします。
結果、6分ほど抜けたようですが、あまり問題はなかった。戻ってすぐ笑えました。どうやら、漫才の定番であるコンビニ店員のシミュレーションをやるのがさんま師匠の夢、という流れらしいのですが、再開してもぜんぜん進まない。いったん太田の夢を叶えよう、と言い出し、締め切りに追われる小説家、というシチュエーションに発展しますが、そこでも余計な混ぜっ返しで話が長引く。ここまでのどこかに、もう終演予定時刻まで30分くらいしかないのに着席したお客さんがいて、しばしロックオンされてました。羨ましいのか気の毒なのか。
面白いけど、このまま続けてていいのかいな、と首を傾げていたら、とうとう爆問・田中が割って入ってきた。止めるのかと思いきや、何故かそのまんま往年のトリオ漫才のネタが始まり、それすら脱線により膨らみまくる。最終的には井口を皮切りにタイタンメンバーとゲストが踏み込み、残り数分という状況で強制的にエンディングトークをカオス状態で実施して、突然に幕。なにせ直前まで大騒ぎだったので、ちょっと呆然としてしまった。
普通は、あとはもう帰るだけ、のはずなのですが、係員の方が退場し始めた客を遮って、上映トラブルのお詫びで割引券を配布するため、前方列から順番に退場してほしい、とお願いがあった。それでもだいぶ人が詰めかけてなかなか混雑が解消せず、私はだいぶ遅くまで待機して、そろそろ流れ始めたかな、という辺りで席を立った。で、ようやく割引券をもらえるかな、というところまで来たら、スクリーン内に、本篇前の広告番組の音が鳴り始めた。観客を早く捌けさせねばいけない、という判断なのか、ここでとりあえず列を通路の先まで誘導し、そこでようやく割引券を受け取ることが出来ました。
ただこれ、割引券なのか招待券なのか、券面からは解りにくい。最近はオンラインチケットの利用者も多いためか、二次元コードと各種チケット番号を使用して処理する形にしているのですが、たぶん、実際に上映回と座席を指定し、購入画面にてクーポンを読み取るところまで片付けないと、割引額が解らないのかも知れない。それを確かめるためにも、近いうちにまた映画を観に来ねばならないようです……なにせTOHOシネマズ日比谷は装飾が退屈で、サービスが全般にいまいちで、あんまし積極的には来たくない、というのが正直なところなんですが、わざわざ配ってもらったものを無にするのは、それはそれで気が引けますし。


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