有楽座で観たかったので。

 夏休みが終わったせいなのか、映画もこの時期、入れ替わりが激しくなります。観たい作品がバタバタ終わっていくため、なるべく心残りにならないよう、ひとつひとつ消化せねばならない。今日は別件の用事もあるので、色々考えた挙句に、一昨日同様有楽町方面へ。

 先に用事を済ませて赴いたのは、およそ半年ぶりのTOHOシネマズ有楽座。鑑賞したのは『時をかける少女』『サマーウォーズ』で一躍ヒットメーカーとなった感のある細田守監督最新作、狼男の子供を授かった女性が、悩みながら子供を育てていく姿を描いたおおかみこどもの雨と雪』(東宝配給)。今回も大ヒットしているため、ムーヴオーヴァーになるのは知っていたのですが、移動先がシャンテなので、そちらよりは有楽座で観ておきたいなー、と思ったのです。別の用事もこっちに来たかった、というのもある。

 3作目にして、もう完璧に作風を確立した感があります。事前にTwitterで微妙なコメントを目にしていたので若干不安を抱いていて、そのせいでこんなギリギリに観ることになったのですが、これまでの作品を踏まえるとごく自然な内容で、批判も解りますが、監督としては正しい進み方なのだと思います。終盤の展開がかなり乱暴なのが気になりますが、テーマは明快ですし、印象的で沁みるシーンが多く、もう堂々たる手捌きと言っていいと思います。気に入るかどうかは別として、間違いなく良作。

 ……それにしても最近、TOHOシネマズのシネマイレージカードのポイントをいつ使っていいのかに困ってます。

 ここは上映時間がそのままシネマイレージとして蓄積され、他のサービスが受けられるので、尺の長い作品はお金を払って鑑賞し、短い作品をポイント鑑賞にしよう、と自分にルールを課しているのですが、最近使いどころが見つかりません。100分未満の作品で使おう、と考えているのに、近ごろ長い作品ばかりなのです。今週末公開の作品にようやく該当するものが出て来ましたが、まだ1本だけ。このままだと延々増え続けそうなので、条件を110分以内ぐらいに緩和するかなー……。

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