『知るを楽しむ 私のこだわり人物伝 乱歩論』

 というのを本日の22時25分から放送してました。語り手はミュージシャン・作家の大槻ケンヂ氏。自作曲のタイトルにも引用しているくらいですから、この方もまた乱歩の影響をはっきりと受けているのは確かで、よく噛み砕いて分かり易い解説にもそれは窺えました。なかなかいい感じの番組です。

 しかし、今日わたしがこの番組にチャンネルを合わせたのは何も乱歩だからではなく、寧ろ途中で芦辺拓さんが登場すると聞いていたから。中ほどで、乱歩が『屋根裏の散歩者』執筆当時に暮らし、作中にその生活を反映させたといわれる旧居を訪ねているのですが、そこで案内役を務めていらしたのです。……と言っても、25分番組で、あくまで大槻氏の語りが中心であるため、あんまし出番はありませんでしたが。しかし珍しい機会なので、しっかり録画したり。

 番組自体も、そんなに深く語っていない(そもそもそんな時間もない)ものですが、なかなか悪くない印象でした。年末まで毎週火曜の同じ時間に本放送、一週間後の早朝5:05〜5:30に再放送、というスケジュールになっているようです。観たかったのに今週見逃した、知らなかったという方は録画をセットするか、意地でも起きて御覧ください。

 ところで本日購入してきた異形コレクション最新刊『アート偏愛(フィリア)』には、その大槻ケンヂ氏の新作が収録されてます。タイトルは、『怪人明智文代』。なんてタイムリーな、と驚いてパラパラ眺めてみたら、導入部分はどうもこの番組の収録光景を描いているらしい。気になる方は番組ともどもチェックだ。

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