『てるてるあした』#6

 久代(草笛光子)が倒れた――と思えば、原因は風邪。それでも休め、というもと教え子の医師の薦めでそのまましばらく入院することに。これで当分は気楽に暮らせる、と一時は浮かれた照代(黒川智花)だったが、久代の薫陶が躰に染みついていて、思いがけず物足りない。そんななか、またしてもやす子という少女(福田麻由子)の過去を垣間見た照代は、彼女と久代との過去に興味を抱くようになる。その話を聞いたサヤ(木村多江)は、一緒にやす子のことを調べよう、と提案する……

 本当に、うまく原作『ささら さや』と『てるてるあした』の要素を絡めて丁寧にドラマを描いてます。第1話と比較すると照代の言葉遣いも態度も成長しているのがよく解りますし、原作よりも密なサヤとの交流も自然になっている。

 若干不自然なのは、復帰以降のブラザートム演じる末広屋の主人の露出が急に増えている点ですが、まあこのぐらいは配分の都合、と見逃してあげましょう。

 ようやく、照代を悩ませていた“幽霊”の正体が解りはじめ、それに合わせて照代もサヤも自分の問題に向き合うようになる。話運びも着実で好感が持てます。次回も楽しみに……したいんですが、次回予告にほんのりと不穏な匂いを嗅いでしまうのは何故でしょうか。

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