『イノセント・ラヴ』第八話

 聖花は本当に焦がれていた昴のもとに身を寄せた。未だ彼女を介護していたときの習慣を引きずり、苦しみながらも殉也は、聖花の幸せを受け入れようとする。しかし、すっかり虚脱しきった殉也を、佳音は必死に励まそうとするが、自虐的になった殉也にはその心情が理解できない。しまいには想い出の写真を焼こうとした殉也を説得しようとして、佳音は表にはしなかった自分の殉也に対する想いを仄めかしてしまう……

 ひと山越えて、ようやく本来目的とした場所へ。そして序盤で仄めかしていた事実が最後の大きな壁としてのしかかってくる、という成り行き――しかし、まだ当人が行き着いていない段階で、あの形で示されるのは辛かろう。それにしても、初登場時点での胡散臭さとは裏腹に、どんどん善人としての素顔を示していった池田記者が、こういう事態に行き着いてしまったのがなおさら痛々しい。

 この段階まで来て気になっているのは、香椎由宇演じる美月がいまいち意地の悪い女として充分機能できていないこと……だったんですが、予告を見ると次回ちょっと活躍してくれそうな気配。次回、更に次の回とかなり派手に動きそうですが、どう決着させるのか。

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