『夏のあらし!』第1話 プレイバックPart2

 はじめは食べた瞬間に口の中で酷いことになるイチゴを開発する。あらしに親しげに近づく常連客に厭がらせをするのが目的だったが、別の厭な客にひとつ使った結果、目的の相手に使うぶんが無くなってしまった。はじめはあらしに頼み込んで過去に飛び、祖父が知らぬ間に食べてしまったぶんを先んじて回収、利用しようと目論むが……

 前期は映画鑑賞に没頭しすぎてアニメ観るどころじゃなくなってましたが、今月以降はさすがにペースを落とすつもりなので、気になったのはなるべくリアルタイムで鑑賞、感想も出来るだけアップしようかと。で早速拾ったのが、原作は読んでないけどシャフト制作だから、という動機で観始めた作品だというのが我ながらしょうもない。

 今回はなんで時間を跳躍できるのか、とかどうしてあの店の人は揃って能力者なのか、そもそもあらしさんはどーしてはじめと同居してるのか、とか一切説明なし。しかしルールはおおむね把握できたのと、微妙にミステリ風のストーリー進行が気に入ったので、今後も鑑賞は継続します。

 演出はシャフトとしてはストレートだなー、と感じました……が、それはあくまでシャフトだから。背景の立体感の表現とか、同じ時間に同じ人間が居合わせると存在が消えてしまう、というルールを解り易くするために俯瞰での描写を主体にするとか、こういう趣向はやっぱり実験です。これまで積み上げてきた手法だからこそ洗練されていますし、違和感も覚えないというものです。

 しかし、とりあえず初回だけ観た印象からすると……あのOPはあまりに挑発的すぎやしねーかと心配してしまいます。ああいう狙いまくった趣向は大好きなんですけど。対するEDはバックグラウンドのシンプルなデザイン性も優秀ですが、曲そのものがとてもいい。相変わらず、シャフト制作はこういうところをきっちり押さえてきます。往年の歌謡曲をネタに仕込んでいるらしいアニメで、EDの作詞が松井五郎だというのも素敵だ。

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