誰もが繋がっている、けど繋げちゃダメ。

 毎週日曜日は大成龍祭の日ですが、今日は試写会が当たったので予定変更――スケジュールが判明してみると決してハシゴ出来ない時間帯ではなかったのですが、まあ、もう予定を組んでから気づいたのでどーしようもない。

 本日は夕方から電車にて現地入り。2日連続で渋谷まで自転車漕ぎたくない、というのも若干ありますが、それ以上に、帰り時間が昨日とほぼ同じで、そんな遅くにあの道を走りたくない、というのが本音だったりする。

 まずは当選した試写会です。訪問したのはオーディトリウム渋谷。確か1年ちょっとぐらい前までは渋谷シアターTSUTAYAだったはずですが、気づけば撤退、そのうち1スクリーンを用いて営業を開始した劇場です。ラインナップを眺めると、どうやら同じ建物に入居した映画美学校の系列のようで、同校出身の若手監督の作品などを代わる代わる上映している。現在も『死ね死ねシネマ』など気になる作品をかけているのですが、ご覧の通り現在手一杯なので、今回が初訪問。

 作品は、You Tubeにて、2010年7月24日に撮影した映像を集め、1本のドキュメンタリーに仕立てるという企画を実施、『ラストキング・オブ・スコットランド』のケヴィン・マクドナルド監督が、投稿された4000時間を超える映像を95分にまでまとめあげ完成させたLIFE IN A DAY 地球上のある一日の物語』(MAGIC HOUR配給)

 発想の時点で充分に興味深いのですが、一級の監督が携わったことで、この趣旨から的を外さずきっちりとまとめ上げてます。大きな事件を派手に扱うのではなく、あくまでも世界各地の様々な、けれど根っこは同じ日々の暮らしを巧く紡ぎあげている。最後に採り上げた、ひとりの女性の述懐まで、興味深い仕上がりでした。

 てっきり作品の上映のみかと思いきや、終了後にちょこっとだけイベントがありました。前述の通り、本篇は世界中から映像が集められており、日本からは都合6人のかたが採用されている。そのうち、少し長めに採り上げられたカメラマンの方とそのご子息がまず登壇、撮影の経緯などを語っていたのですが――本篇でも窺える“たいちゃん”の奔放ぶりに振り回されて、あんまりまともに話が出来てませんでした。ほか2名の採用者のかたもちょこっとだけ挨拶されてましたが、けっきょく“たいちゃん”に食われていた格好。

 なおこの作品は、8月27日より、本日訪れたオーディトリウム渋谷及び全国のユナイテッド・シネマ系列で劇場公開されます。けっこう見応えがあるので、興味がおありの方はどーぞ足を運んでみてください。

 鑑賞後、近くの電源が使えるファストフードの店でこの上の段落まで書き留め、少し作業も進めたりして1時間半ほど居座ったあと(いちおう飲み物は追加したから勘弁してください)、次の劇場へと移動。

 2番目の作品は昨年1月以来のシネクイントにて鑑賞、人によっては題名を聞いただけでいやぁぁな気分になること必至の問題作ムカデ人間』(Transformer配給)

 考えただけで気分の悪くなる題材ですが――しかし概ね想像通りなので、実のところ本篇はアイディアを超えていない。骨格自体は、『悪魔のいけにえ』などを代表とする田舎を舞台にしたホラーですし、慣れている人にはむしろ大人しくさえ感じられるかも。とはいえ、想像できるなかでいちばん酷い(褒め言葉)結末を選んでいるし、ホラーであるという大前提を外さない作りはいい。この発想をとりあえず可能な限り突き詰めた点は間違いなく天晴だと思います――普通の人には薦めませんけど。何はともあれ、配給会社には是非とも続篇も日本に持ってきていただきたい。

 鑑賞後は当然ながら電車にてまっすぐ帰宅。昨日も今日も、何とか午前様にならずに済みました……別に怒られはしませんけどね。

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