レンタルDVD鑑賞日記その218。

• 『ほんとにあった！怖い心霊スポット』(CREATIVE AXA)

　……これはつまらなかった。心霊スポットを訪れて、ただギャーギャーやっているだけ。いちおうどういう土地なのか最初に説明はありますが、内部をまともにレポートしているわけでもなければ意識して怖い部分を引き出そうとするわけでもなく、それこそ見ず知らずの学生がやった肝試しもどきをそのまま見せられているような酷い内容。『怪談新耳袋殴り込み！』はちゃんとその土地の因縁を調べた上で、過去の事件や体験談に絡めた挑発を意識的にしているから面白いし観られるモノになるのであって、ただ訪れて喚いているだけでは本当に素人同然です。

　いちおう最後には奇妙な映像を押さえてますが、それにしたって、ちゃんと昼間の時間帯の映像などと並べて検証することをしていないので、単なる見間違いという疑念が拭えない。

　既に３巻までリリースされているシリーズの第１巻なので、もしかしたら後続の作品では改善しているのかも知れませんが、正直、この出来で続きを観ようという気にはあんまりなりません。あまりに不愉快すぎて、手描きのフリップに“侍トンネル”とあるべきところが“待トンネル”となっている、というところにすら苛立ちました。だいたいなんで最後まで誰も突っこんでないんだよ！