今週は特にバタバタしています。大きなヤマを越えたとはいえ、その遅れをなるべく早く取り戻さないといけないというときに、東京国際映画祭の上映があって、しかも午前十時の映画祭は赤も青も押さえる必要があると来る。予め、このぐらいの日付なら行けるだろう、と見込みをつけ、陽気も良さそうなのを見計らって、昨日のうちにチケットを確保しておきました。
……まさか体調のほうが悪くなるとは思っていなかった。身動き出来ないほどではない、しかし喉がいがらっぽく身体は怠く、そうでなくても長い作品だというのに、鑑賞中ずーっと眠気に襲われて、あまり集中出来ませんでした。鑑賞したのは、TOHOシネマズみゆき座にて上映の《赤の50本》作品、『猿の惑星』の原作者でもあるピエール・ブールが実体験をもとに執筆した小説に基づく戦争ドラマ『戦場にかける橋』(コロンビア配給)で、午前十時の映画祭諸作のなかでも本篇と同じデヴィッド・リーン監督が撮った『ドクトル・ジバゴ』に感銘を受けるところが大きかった私としては、もっと集中して鑑賞したかった……。
とはいえ、それでも何とか耐えられたのは、後年の大作2本ほどではないにせよ堂々たるドラマ作りの見事さ故でしょう。キャラクターもさほど際立っているわけではないのですが、だからこそクライマックスの皮肉な出来事が痛烈に突き刺さる。私としてはやっぱり、『ドクトル・ジバゴ』のほうを高く評価するのですが、これも名作として賞賛されるのは当たり前、と痛感しました。……少し時間をおいて、体調のいいときに鑑賞しなおそう。うん。
しかし、あのメイン・テーマを聴くたびに、頭のなかであのフレーズを繰り返してしまうのはなんとかならんもんか。本編での扱いが、当然ながらふざけたものではないだけになおさら……。
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