都合12回目の“君の瞳に乾杯”。

 今年度の新・午前十時の映画祭は、基本は2週間おきに上映作品を入れ替えていますが、夏休みなどの時期に限り、1週間で変更されます。先週末からこの1ヶ月は1週間枠に入っているので、コンプリートを目指す私としては、なるべく早く観に行くのが吉……日本橋で澪としたとしても、次の週に新宿も利用してフォローすることは出来るんですけど、まあ、それでギリギリのスケジュール進行になるよりは、ちゃんと押さえられるうちに押さえておきたい。

 というわけで、朝からTOHOシネマズ日本橋へ……この前はさほどでもなかったんですけど、今日はもう自転車移動がしんどい。暑くなるのが比較的ゆっくりだったせいもあって、今日は完全に油断しておりました。次回からは熱中症対策を考慮しなければ……。

 ともかく、今週の上映作品は、ハンフリー・ボガートイングリッド・バーグマン主演、映画史に残る名台詞でも知られる、大人のロマンスとサスペンスがちりばめられた第二次世界大戦中の名作カサブランカ』(Warner Bros.×セントラル初公開時配給)。見出しにも書いたように、あの台詞を聴くのはこれで12回目、つまりは3度目の鑑賞です。

 もちろんロマンスとして楽しむのがいちばん正解なんでしょうが、ボガートのキャラクターはけっこう正統派のハードボイルドで、そのつもりで観るのもまた一興。そして観れば観るほどに、あの“君の瞳に乾杯”という歯の浮きそうな訳文が、どれほど悩んだ末に出て来たのかが忍ばれる、という。タイミングによって意味は違うけど、同じ文章でなければ効果が薄れてしまうのよね。別れ際にあの台詞を発するから印象的なのです。そして、いまさらながらフランスの警察署長の味が捨てがたいことに気づいたり。

 鑑賞後は、ちょっと買い物をしてから昼食を摂って帰宅。少し遠まわりではあるが、移動距離が通常の倍近くに達したのは、食べるところを決めかねて同じところをうろうろしていたせいでしょう……天気予報に真っ赤な太陽が登場するような時間帯にそんなことをしているから体力が無くなるのだ。

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