今週末、約3年ぶりとなるシリーズ劇場版最新作『鷹の爪GO〜美しきエリエール消臭プラス〜』(東宝映像事業部配給)が公開されます。それに先駆けて、シリーズにとっての聖地TOHOシネマズ六本木ヒルズにて完成披露上映会と銘打った先行上映が行われました。何だかんだでこのシリーズは2作目以降、ぜんぶイベントつきで鑑賞していますし、料金2800円と割高ながら、限定Tシャツにプレスシートなどが入場者プレゼントとして配布される、というので、特典だけでも気分的に元が取れるな、と思い、発売後すぐにチケットを確保しました。開始時刻が18時30分なので、可能なら前にもう1本……と目論んでましたが、例によって時間がうまく噛み合わず、大人しく余裕を持って現地入り。
舞台挨拶は上映後、ということで、まずは本篇です。3年振りですが、中身は相変わらず。バジェットメーターにプロダクトプレイスメントといった予算絡みのお遊びを無数にちりばめ、突拍子もないギャグをテンポよく繰り出しながら、クライマックスでは意外なくらい熱くなる。劇場版のあいまにNHK進出を果たし、ファン層も少し変化したように感じたのですが、中身のほうはいい意味で不変、そして工夫の多い好篇でした。
上映後、いよいよ舞台挨拶です。司会の呼び込みでまず登壇したのは、監督脚本にほとんどの主要キャストを演じるFROGMAN氏、と、鷹の爪団総統に吉田くん。まあ後者は着ぐるみなんですが、声の主が登壇しているので、微妙に動きとずれはしますが、アドリブで声が当てられる。そんな感じでゆる〜く進行していくのかと思いきや、吉田くんが「舞台上、おっさんだらけですよね?!」と漏らしたところで、シークレットゲストが登場した。
……たぶんこの舞台挨拶、明日あたり報道に出ると思われますが、ぶっちゃけこのシークレットゲストは作中のネタばらしになっています。一発ネタではありますが、知らない方が愉しめる、と思うので、鑑賞したときに取っておきたい、という方は、このあとはご覧にならないように願います。まあ、知ったところで笑えるはずですけど。
現れたのはレオナルド博士の着ぐるみと、作中、“実写化したレオナルド博士”役でワンシーンだけ登場している佐野史郎氏。
本篇でもこの登場シーンはかなり劇場が沸きましたから、ご本人登場となれば盛り上がらないはずがない。客席中央の通路を通り、たっぷりと貯めてから登壇されました。
クリエイターのFROGMAN氏が島根県出身ゆえ、作中でふんだんに島根県をネタにしておりますが、佐野史郎氏も出身が島根という縁がまずあり、以前に出演した戦隊ものにて、役作りに「鷹の爪総統を参考にした」と公言したほどのファンでもある。FROGMAN氏は、当初レオナルド博士の外見のキュートさに合わせた配役にしよう、と考えていたものの、忽然と佐野氏を配することを思いつき、どー考えてもそのほうが面白いので、たまたま面識も出来たことからオファーしたのだとか。佐野氏も躊躇せずに引き受けられたようです。
島根にゆかりのある俳優ならいくらでもいたでしょうに、という話から、実はMEGUMIがちょこっとだけゲスト声優として出演している、といった話をしたあたりで、時間切れ。マスコミ向け写真撮影と最後の挨拶を挟んで、イベントは終了しました。
「おっさんばかりだから……」という発言のあとで佐野史郎氏を呼ぶ、というサプライズもあって、イベントとしては愉しかった。毎度ながらTOHOシネマズ六本木ヒルズはこういうイベント上映の仕切りが下手で、プレゼントがあったり予告篇がほとんどなかったり、というタイトな進行にも拘わらず開場を一般上映と同じ10分前に設定していたり、わざわざFROGMAN氏が事前に用意していたと思しい上映開始前のアナウンスを、なかで“予告篇のあと上映が始まる”と言っているのに予告篇のあと、本篇の直前に流したり、そもそも佐野史郎氏登場のタイミング自体を間違って一瞬姿を見せてしまったり、と細かな不手際がありましたが、まあこのくらいなら許容範囲内でしょうか。開場時間についてはいい加減学習して欲しいものですけど。
ちなみに本篇の正式公開は今週金曜日、先着プレゼントとして何とシリーズ第6作を収録したDVDが貰える、という訳の解らないサーヴィスがあったりするので、観たい方は初日に駆けつけましょう。本日の上映ではDVDは貰えなかったので、私ゃ初日にも行こうかちょっと悩んでるぞ!
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