フリーパス最終日に3本立て。

 先月、TOHOシネマズ新宿のオープンに合わせて発行したフリーパスの期日となりました。目標は10本だったんですが、作業のピークに抜け出すいとまがなく、あまり観られずじまいでした。とはいえ、いまは作業明け、大至急の案件はなく、それを抜きにしてもひと息つきたいタイミングです。午前中は通院がありましたが、一眠りしたあとで新宿へ。そして、怒涛の3本立てです。

 ただし、初見は最初の1本だけです。こちらは『地球、最後の男』の監督作品、“宇宙人”と接触した、として監禁された青年たちの数奇な運命を描くシグナル』(PHANTOM FILM配給)

 広告で打つような“キューブリックの再来”とまでは思いませんが、ヴィジュアルは素晴らしく魅力的。序盤の青春映画ならではのシチュエーションの表現もさることながら、終盤の異様な状況でさえも映像が美しい。あまりに抽象的になりすぎた『地球、最後の男』より解りやすくも、もーちょっと細部を詰めたほうが良かったんでないかい、というアイディアも、それ自体は面白いですし、この映像で見せたのは正解。

 2本目に選んだのは、J・K・シモンズにオスカーをもたらした話題作セッション』(GAGA配給)。ただしこちらは、本篇を観るのが目的ではない。この作品、現在はスクリーン9にてかかっているのですが、このスクリーン9最前列はリクライニングシートになっており、背凭れを倒して鑑賞することが出来る。前方の席で鑑賞するのが好きな私でも、姿勢に無茶が出るので最前列は避けたいところなんですが、リクライニングなら事情は違う。大きなスクリーンを楽な格好で観られるなら試してみたい、と思っていたのです。

 今回、3本目が主目的だったため、そこに合わせてハシゴの予定を組んだのですが、どーやっても食事の時間を確保するのが難しかったため、2作目に選んだ本篇は序盤30分くらいを放棄して食事に充て、途中入場で残りを鑑賞しました。宣伝の印象ではフルフラットくらいに倒れるものだと思い込んでいたので、もーちょっと背凭れが傾いてもいいかな、という気はしたんですが、でもスクリーン全体を眺めるには無理のない角度。視界が余すところなくスクリーンになるので、没入感は素晴らしいです。このくらいの至近距離だと、終盤の“セッション”の迫力も増すというもの。作品次第ではありますが、スクリーン9でなら今後は最前列を選択肢に入れてもいい。

 そして本日のメインである3本目は――ワイルド・スピード SKY MISSION(字幕・3D・IMAX)』(東宝東和配給)です。間違いなく出来は私好みでしたし、今のところTOHOシネマズでは新宿でしか楽しめないIMAXなので、フリーパスでもう1回堪能しておきたかった。フリーパスを発行した時点で、最初から考えていたことでした。

 実は最初の鑑賞時より少し前、つまり私にとっては慣れた位置での鑑賞だったのですが、どうもIMAXも、このくらいの位置で鑑賞したほうがいいらしい。前回は立体感も音響も「こんなもんかなー」という印象だったのですが、位置が違うとちょっと手触りも変わるらしい。もう展開が解っているのにまったくだれずに楽しめたのは――私のお気に入り、という点を差し引いても、本篇の出来が良く、鑑賞時のコンディションも良かったことの証明かも。そして今回も、エピローグでちょっとウルッと来てしまうのでした。

 というわけで、ちょうど日付が変わったところで、今回のフリーパスは終了。数えてみると9本、目標にあと一歩及ばず、でしたが、この多忙の中ではまあこんなもんでしょう。ほとんど新宿で利用してますけど――つまり未だに『ワイルド・スピード SKY MISSION』しかちゃんとお金払って観てないんですけど。そろそろ次のIMAX作品も始まることだし、また近いうちに来ます。

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