みんな新しもの好きなんだね(私も含めて)。

 4月にオープンしたTOHOシネマズ新宿ですが、実は2番スクリーンだけは今日まで開いていませんでした。TOHOシネマズ系列では富士見に続いての導入となる体感型スクリーンのMX4Dが2番スクリーンにて準備が進められており、本日満を持しての完全オープンとなったわけです。振動ばかりでなく風や匂いまで再現できる、というシステムは、個人的には絶対に必要とまで思わないんですけど、新しい楽しみ方としていちどは体験しておきたい。故に、オープン初日に利用してみるつもり満々でした。だから、結構楽しみにしていた『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を1週間保留していたわけで。

 しかし誤算だったの、楽しみにしていたのが私だけではなかった、というごく当たり前の事実を見落としていたことです。とりあえず朝一番で別の作品を鑑賞し、近場で仮眠を取ったあとでMX4D作品を観るつもりで窓口に赴いたら、狙っていた18時スタートの回でさえ既に9割方埋まっている。この時点で残っている席は、後ろのほうとか端のほうとか、あまり嬉しくないところばかり――時間さえ調整すれば平日でも観に来ることが出来るのですから、こりゃ仕切り直したほうがましだろう、と考えて、今日はやめることにしました。とはいえ、来週には『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』が封切られるわけで、窓口のかたの話では『マッドマックス』もしばらくはMX4D上映が続く見込みだそうですが、次の週を逃すとたぶん回数はがくんと減るはずなので、早めに押さえねば。

 目的の1つは断念することとなりましたが、もうひとつのお目当ては残っている。基本的には日本橋で鑑賞している新・午前十時の映画祭ですが、たまには新宿で観てみたい、と前々から思っており、こちらはネットで既にチケットを確保してあったのです。というわけで、新宿にて初めて鑑賞した新・午前十時の映画祭上映作品は、映画史に残る歴史的大作、南北戦争前後のアメリカ南部を舞台に、ひとりの女性の愛のドラマを追った風と共に去りぬ』(MGM初公開時配給)

 如何せん、ゆうべは4時半くらいまで粘っていたせいでだいぶ寝不足だったのですが、それでも時間を忘れるほどですから、改めてこれは大傑作。何度観ても、楽園的に描かれた南部像に、今となっては違和感を禁じ得ないのですけれど、それもまた一面だったのでしょう。そして何度観ても、スカーレットが憎たらしくて、かつ魅力的。南部の表現や登場人物の造形まで含めて、もはやこういう映画を撮るのは至難の業だろうなー。

 ちなみに、劇場のサイトをチェックすると、この週末のMX4D上映は順調に埋まっている模様。土曜日はもはや深夜しか空いておらず、日曜日もそろそろ捌けようとしている。ゆえにこの見出しなのです……システムを体験するのが目当てなら、朝一番にだけ上映している『極道大戦争』でもいいんでしょうが……何か違うのよね。三池崇史監督嫌いじゃないけど、これじゃないのよねー……。

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