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 最新号は明日発売ですが、実は金曜日には届いてました。前号についても言及してなかったことに気づいたので、ちょうどいいからまとめて触れます。

 ジャッキー・チェンDVDコレクション、この42号『ドラゴン特攻隊』および43号『炎の大捜査線』は、ジャッキーの恩返し編、という括りと言えます。ジャッキーは最初に彼を見いだしたロー・ウェイ監督とのあいだに溝を深め、理不尽な契約でがんじがらめになっていたのを無理矢理別の製作会社に移籍しようとしたところ、黒社会までも巻き込んだ騒動に発展、最悪命さえ落としかねない状況だったのを、黒い噂もあった芸能界の大物ジミー・ウォングによって救われた。この2作が撮影・公開された当時、ジャッキーは全盛期で、自分の思い通りに映画が撮れるに近い状況でしたが、ジミー・ウォングの要請により、恩義に応えるべく、この2作に出演している。

 アクションの設計はともかく、恐らく内容については恐らくジャッキーはまったく容喙していないと見られ、結果として当時としても、現在の目から見てもまったくジャッキーらしくない役柄、物語になっている。そのために公開当時も物議を醸し、いまでもファンのなかでは微妙な評価を受けている作品ですが、これもまたジャッキーの義理堅い人柄を窺わせる背景があり、と同時に自らがメインでなくともきちんと仕事をこなす職人ぶりが垣間見える、という点で、やはりこのDVDコレクションにおいては外せない作品だったのでしょう。

 ……実のところ私はまだ『炎の大捜査線』しか見てません。見てないにも拘わらずこんだけ語れるのは、それだけこのシリーズの冊子にきちんと目を通し、勉強に励んでいるからでしょう。しかし、観る前に知識が身につきすぎたせいで、未鑑賞の『ドラゴン特攻隊』に手を付けるのがちょっと怖いんだが!

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