レンタルDVD鑑賞日記その477。

 実はきのうちょっと触れた、メーカーごとごっそり切り捨てた、というのがこのメーカーのことだったりする。言及したことで、最近はどうなんだろ、とふと思い、やはりビデオパスにて近作が借りられるのに気づいて、ちょうどコインがあまっていたこともあり、試しに観てみた。部屋から頻繁にものがなくなるのは小さなおじさんのせいだ、と言い張る友人宅を撮影した際の怪異“小さなおじさん”、作業の前に建物の周囲をチェックしていた際の映像に異変が映り込む“害虫駆除調査”などを収録。

 ……特に成長は見られませんでした。やっぱりクオリティは低いままだった。

 何度も言いますが、騙されてもいい、と思える嘘なら付き合います。合成だろうな〜、と感じても、仕事が丁寧なら評価するし、題材の扱い方など嘘に抵触しないところでツッコんでもいい。しかしこれ、ドキュメンタリーパートがなく映像本篇のみで構成されているのに、どうも合成が雑。しかも、“超凶悪霊”なんておどろおどろしいタイトルつけてるから何事か、と思いきや、血まみれだったり凶器を手にしたり、という程度で、具体的な悪さをしたわけではないし。映像的には大したことないのに、撮影に関わった人々に異変が相次ぐ、とかのほうがよっぽど不気味で怖い。直接危害を加えられない奴なんてそんなに怖くないわ。ビックリはするけど。

 ただ評価出来るのは、きのう観たものが心霊スポットだ廃墟だ、とシチュエーションが硬直していたんですが、この作品はけっこう多彩。爆弾作りをしている最中の男がいたり、深夜のジョギング中に怪しい気配を感じた女性がスマホで撮った映像だったり、と全体でシチュエーションがほどよく分散しています。そのため、基本的に映像と、あんまり深く考えていないナレーションだけでも、とりあえず観ていられる。

 ……とはいえ、それは水準をだいぶ低くして考えた場合の評価に過ぎません。シチュエーションはどれほど多彩でも、肝心の映像にリアリティが乏しいのだから、やっぱり大いに物足りない。今後も積極的には手出ししないでしょう、このメーカーには。

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