大作をかけるにはスクリーンが小さい……。

 TOHOシネマズのフリーパスもそろそろ期限切れです。かつ、出来れば3Dで観ておきたかった作品が、どうも明日以降は私の行動範囲内ではかからなくなる、と気づいたので、夕方からお出かけ。またぞろ発生した台風の影響により雨の予報が強いので、今日も電車にて移動。

 今日の劇場は久々の訪問であるTOHOシネマズみゆき座です。鑑賞したのは、ブライアン・シンガー監督によるシリーズの完結篇になる、と言われている最新作、復活した最古にして最強のミュータントとの壮絶な戦いを描いたX-MEN:アポカリプス(字幕・3D』(20世紀フォックス配給)

 何だかんだで、前作『フューチャー&パスト』で時系列がリセットされているため、旧作と並べると訳が解らなくなりますから、むしろ本篇は本篇だけで楽しむのがいいのかも。とはいえ、どういう風に変化しているのか、新しい初登場の様子を確認する、というシリーズを観てきたものならではの味わい方もあるので、基本的には面白かった……のですが、どうもしっくり来ないのも事実。敵が強大になりすぎたぶん、勝つためのプロセスを構築しきれなかったことで、せっかくのクライマックスのカタルシスがどーも弱いのです。案の定と言うべきか、新3部作のスタートに携わったマシュー・ヴォーンらのチームが抜けたがゆえに、芯が細くなった、という印象。面白いのは面白いんですが、レベルの高かった新3部作の締めとしては、ちと残念。

 しかしいちばん残念だったのは、これをみゆき座で鑑賞せざるを得なかったこと。もともとは同じ場所にあるスカラ座のほうで鑑賞するつもりでいたのですが、うかうかしているあいだに『グランド・イリュージョン』に場所を奪われてしまった。みゆき座は座席の構成がやや縦長で、どうもスクリーンが小さい印象があり、文芸作品やドラマ性が重視される作品ならまだしも、迫力が必要なアクション大作には向かない。まして3Dとなると、効果はかなり落ちてしまう。この作品については、それほど小ささを気にすることはなかったんですが、でも出来たらスカラ座や、せめて日劇のスクリーン3くらいのサイズで鑑賞したかった。

 ちなみに、わざわざ電車で出かけてきたのに、移動中雨が降ったのは往路、最寄り駅から劇場までの短い距離のあいだだけでした。不良品だった傘を交換してもらってから初めての外出だったんですが、機能を充分には確認できず。

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