幽霊が囁く新世界。

 このところ色々と落ち着かないので、映画鑑賞のペースは抑え気味になってます。
 今週は午前十時の映画祭16の2作目が始まっており、これだけは観に行くつもりでいたものの、今日はやめておこうかな、と思ってたのです。
 が、よくよくスケジュールを観直したら、次に出かけられる、と思い込んでいた木曜日に用事が入っている。ここをズラすのは不可能だったので、今日観に行くことにしました。
 問題は、どこに観に行くか、です。
 今期からTOHOシネマズ日本橋での上映はなくなり、代わりにシャンテが使われるようになりましたが、正直、今でも納得はいっていない。反発の気持ちも籠めて、錦糸町や新宿など、都内の他の上映館も頻繁に使うつもりでいました。
 ちょうど錦糸町のラーメン店に行きたい気分になってたところだし、今回はそのつもりで待ち構えてたのですが――上映時間が、9時。ちょっと早すぎる。ちょっと寝過ごしただけでアウトになる時間割です。対してシャンテは10時20分、こちらは多少寝坊しても何とかなる。
 そこで、あえてチケットを確保せず、当日朝、起きた直後に購入することにしました。幸いに、前夜に空席具合を確認したところ、ちょっと後回しにした程度では埋まらない程度には空いている。まあ、もしかしたら好みの位置は取れないかも知れませんが、それはやむを得ない。
 結果としては、錦糸町に充分間に合う時間に目が覚めました。前夜の深夜ラジオをちょこっと早めに切り上げたりしたのが奏功したらしい。
 前置きが長引きました。というわけでTOHOシネマズ錦糸町 オリナスにて鑑賞した午前十時の映画祭16今コマの作品は、士郎正宗の漫画を押井守監督がアニメ映画化、高度に電脳が発達した近未来を舞台に、公安とテロリストとの異次元の戦いを描いたGHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』(松竹初公開時配給)。今年度の午前十時の映画祭は、頭から2作連続でアニメです。
 これも3度目くらいの鑑賞ですが、やっぱり面白い。なにせ設定ギチギチなので、序盤は世界観や設定を把握しきれなくて振り落とされる観客もいる気がしますが、思索的な台詞の奔流から次第に作品の思想と、全篇を動かす“事件”が見えてくる。この世界観と技術力であればこそ、のドラマにいつの間にか惹きこまれます。
 ただ、改めて鑑賞すると、もーちょっとこの設定や出来事を活かした展開が欲しかった、という気はします。記憶に左右される虚ろな自己実存だったり、クライマックスでの素子の選択を左右する感覚とか、掘り下げるためのエピソードや描写がちょい物足りない。むろんきちんと盛り込まれてはいますが、何せ90分にも満たない尺なので、余裕は充分にあったのではなかろうか――もっとも、そのストイックさも、真似の難しい本篇の質に寄与している気はする。
 間違いなく言えるのは、その後の映像表現、SF映画に大いに影響を及ぼした、重要な作品である、ということ。特に『マトリックス』なんか、どれだけこの作品を下敷きにしてるのだ。

 なにせ短い映画なので、9時に始まると、終わってもまだ10時40分。錦糸町でよく立ち寄るラーメン店の開店は11時なので、ちょっと早すぎる。いっそ、映画館の入るオリナスのフードコートにある丸亀製麺で食べていこうかな、とも思いましたが、けっきょくラーメン店まで歩いていきました。
 ……実のところ、注文の経緯で、あんまり愉快でない出来事があったのですが、説明して理解してもらったので、ここで詳細は記しません。ただ、食事中もあんましいい気分ではなかった。色々あって今は収める気になりましたけど、いっかいここに詳細書きそうになったわ。
 食事を済ませて、家に辿り着いても、まだかなり早い時刻。なんなら映画のハシゴしてもいいくらい……とはいえ、それはそれで帰りが遅くて仮眠の時間が取れないので、やっぱり帰るしかないのです。

TOHOシネマズ錦糸町 オリナス、入口前の通路に掲示された、『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』上映当時の午前十時の映画祭16案内ポスター……って、よく見たらデータ更新されてねえ。
TOHOシネマズ錦糸町 オリナス、入口前の通路に掲示された、『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』上映当時の午前十時の映画祭16案内ポスター……って、よく見たらデータ更新されてねえ。

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