レンタルDVD鑑賞日記その505。

 ポケモンGOのモンスターを捕獲するために廃墟に侵入した若者たちが遭遇する怪異“つかまえる”、違法営業するマッサージ店の様子をアップしようと行った隠し撮りで不気味なものを撮ってしまう“よびこむ”、スタッフ・徳丸に相談を持ちかけた先輩が、奇妙な映像を残して失踪、災難に遭ったと思しい先輩を探す一部始終を辿る“おりてくる”など6篇を収録。

 ……最近、この手の怪奇映像ものは、古いブラウン管のテレビだと肝心のものが見えづらくて困ります。けっきょく、細かいところも確かめたいがために、パソコンで観ることにしました……うちにある再生機では間違いなくパソコンがいちばん鮮明に見えるんだもん。

 スタイル的には『ほん呪』のライン、そしていまのところ続篇が製作される気配のない『心霊玉手匣』のような雰囲気も踏襲していて、1本1本の見応えはある……のですが、最終的に起きる怪現象が全般に似たり寄ったりなのは考えたほうがいいと思う。シチュエーションの重複がほとんどないだけマシではあるのですが、やっぱりちょっと引っかかるところ。

 今回の目玉は前後篇になった“おりてくる”ですが、肝心の映像や現象はそんなに惹かれない、というのが正直なところ。このエピソードの魅力は、行方不明になった体験者を探すために、遺された映像から手懸かりを得ていくくだりです。ちょっとヒントがあからさますぎるような気がしますが、それでも面白い。

 ラストをあそこでバッサリ切る映画的な趣向も嫌いではないんですが、ドキュメンタリーという立場を貫くなら、遺された謎やその後についても多少なりとも言及は欲しいところ。見せ方に凝りすぎて、少々説得力を欠いてしまった気がします。

 でも、こういうテイストは好きなので、出し続けてくれるなら今後も追います。

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