ガイ・リッチー流ヒロイック・ファンタジー。

 auマンデイのサーヴィスがあるため、月曜日は映画を観に行かないと損、という意識が植え付けられてしまってます。今日のチケットも、金曜深夜に購入が可能になった時点ですぐさま押さえてました。

 訪れたのは、いつものTOHOシネマズ日本橋。鑑賞したのは、『シャーロック・ホームズ』シリーズで復活を果たしたガイ・リッチー監督が、イングランドで語り継がれる伝説の英雄を彼流の解釈で映像化したキング・アーサー(2017)(字幕・2D・TCX)』(Warner Bros.配給)

 スラム街のアウトロー的に描かれるアーサーであるとか、細かな場面転換と音楽を用いてテンポよく表現するスタイルなど、ガイ・リッチー作品初期のテイストをうまく織り込むことで、一般のファンタジー作品よりもいい意味で泥臭く、新しい雰囲気に仕立てている。気になるのは、色々と工夫を凝らしすぎて全般に説明不足や伝わりにくい箇所があるため、クライマックスに向けての動機付けに観客みんなが納得するのは難しそう、ということなんですが、それを差し引いても、異様なまでのスピード感とアクション描写のカタルシスはかなり好感が持てる。個人的には『ホームズ』シリーズよりも好きかも知れない……並べて比較したわけではないので断言は出来ませんが。

 ところでこの作品、当初は邦題に『聖剣無双』というサブタイトルがつけられていた。が、一部で“ダサい”といった批判があったせいか、いつの間にか無くなり、シンプルなタイトルに落ち着いている。でも、正直なところ私はそのまんまでも良かった、と思ってます。確かにダサいとも言えますが、『キング・アーサー』なんてタイトルは過去にもあって区別がつきにくいし、内容的にも“聖剣エクスカリバー”の存在が重要なんですから、そこに着目するのは悪くない。何より、英題そのまんまでいっさい工夫のないカタカナタイトルよりよっぽど頑張ってたと思う。なんかもったいない。

 鑑賞後は、久々に神保町付近のお店まで足を伸ばして昼食を摂り、それから帰宅。このところバイクでの移動が増えてきてますが、このあたりくらいまでなら自転車の方が楽です……駐めるところ探すことを考えると。

コメント

タイトルとURLをコピーしました