レンタルDVD鑑賞日記その543。

 2010年の東京03単独公演の模様を収めた作品。とんでもない失態を犯した同僚を励まそうとする“落ち込む同僚”、飲み屋で教師と元教え子が鉢合わせするが実は……“恩師”、会社内でおちょくられている男が結婚を控えて打ち合わせをしていると次々とんでもない事態に陥る“カクピーの結婚”など7本のネタに、幕間に挿入される映像ネタ、更には映像特典も収録。

 これもビデオパスで配信していたときに鑑賞してるんですが、現在は終了してます。もう1回観てみたくなったのと、DVDにはついている副音声での解説を確認したかったので借りてみました。

 ちょうどこの前年にキング・オブ・コントの王者となっていて、いわばノリに乗っていた時期です。しかもこの辺りから全国ツアーも開始していて、1本のネタを繰り返し演じることで掘り下げも深くなっている。角田の勘違い・暴走キャラにひたすら佇まいの怪しい豊本、そしてキレ芸を交えつつも主にツッコミ役としてネタを転がしていく飯塚、という役割分担の安定感がより確立されている。

 ツアーを始めたことによりネタが変化したり深まっていくのは彼らのスタイルにとって好材料だったでしょうが、ただそのぶん弊害として、角田のアドリブがだいぶ暴走していたらしい。その証明としてこの作品には、“自虐”と“遭難”というふたつのネタについて、最後となる東京での追加公演の模様を同時収録している。観てみると、確かに角田の暴走ぶりがヒドい。どんどん大袈裟になっていく演技に合わせて、何故か飯塚の座っていた椅子が可動式に変更されてるのにはただただ苦笑。本篇のほうではここまでやってません。

 平均してクオリティの高いライブですが、個人的に好きなのは膨らみまくる前の“受難”と、不気味な男キャラから一転して健気すぎる女を豊本が熱演する“誕生日”、そして意外とほっこりする大ネタ“カクピーの結婚”あたりが好き……7本の中から3本挙げるのもどーかとは思うが。

コメント

タイトルとURLをコピーしました