これが最高のリュック・ベッソン。

 プログラム切替直後の火曜日は午前十時の映画祭10を観に行く日。昨日をもって今年の大つけ麺博が終了したので、また河岸をTOHOシネマズ日本橋に戻しました。陽気もいいので、久々に自転車に跨がっての移動です――そして改めて、身体が恢復しているのを実感してます。漕ぐのがほんとに楽。今年前半、日本橋に行くのがあんなにしんどかったのが嘘みたいだ。

 今コマの作品は、リュック・ベッソン監督、ジャン・レノ主演による、純真な殺し屋と、家族を殺された少女の愛と復讐をスタイリッシュに描きだした『レオン<完全版>』(日本ヘラルド映画初公開時配給)。映画道楽にどっぷりとハマるちょっと前の作品だったため、断片的に観た覚えはあっても、ちゃんと通して鑑賞するのは今回が初めて。

 まだこの前の『ニキータ』『ディープ・ブルー』なんかを観てないので断言はしないほうがいいんでしょうけれど、たぶんリュック・ベッソン監督にとってこれが理想の作品なのでしょう。後年の作品に見える過剰さが本篇では絶妙な調和を保ち、暴力的なのに芸術的な領域にまで高まっている。異様なアップやこだわった構図、凝ったカメラワーク、すべてが効果的。

 そして何より、ジャン・レノナタリー・ポートマンゲイリー・オールドマンという中心3名がみんな素晴らしい。タイトルロールであるジャン・レノの佇まい、ナタリー・ポートマンの健やかな色香、そしてゲイリー・オールドマンのクレイジーな格好良さ。教訓などなく、ある意味でとても不道徳的な内容なのに魅せられずにいられない。確かに傑作でした。

 鑑賞後は、島根のアンテナショップで買い物をしたあと、少し足を伸ばして、前々から気になっていたラーメン店で昼食を摂ってから帰宅。

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