信宏が青龍部隊に所属していたころ、唯一心を許せた仲間・白蘭が新宿にやって来た。かつて信宏に恋心を打ち明けたことのある彼女はいま、危険な任務に就いて追われているようだった。信宏は陳侍従長に任務の内容を訊ね、冴羽は尾行者の線から敵の素性を追う……
また絵のタッチが安定しません……が、どうやら一括りのエピソードごとに作画監督か、作画のスタッフそのものを入れ替えているようで、エピソードを通しての絵柄はまとまっていますから、そういう意味では意外と気にならなかったりする。特に今回は影を三色使って表現しようとしたり、原作に近い線の多いタッチを再現しようとしたりしていて、志はそれなりに感じられましたから、まあ良しとしましょう。
内容のほうは、香瑩は完全に脇に廻った信宏中心の話。脇役にこれほど重点を置けるのは、シリーズを長く続けてきたからこその特権でしょう。ゲストキャラの白蘭は岩男潤子、ジャン・レノっぽいデザインの早川は立木文彦、という声との相性もよく存在感充分。作画や部分的な演出では相変わらず言いたいことは沢山ありますが、なんかこれはこれでいいような気がしてきた今日この頃であります。
コメント
昨日たまたま夜更かししていて見てしまったんですが、海坊主が出てくるまで『CITY HUNTER』（というか『ANGEL HEART』）だと気づきませんでした。絵柄が変わりすぎ。コミカル色も殆どなくて（これはまあ原作もそうだからいいのか）、まったく違うアニメでしたね。エンディングが『CAT’S EYE』っぽかった気がするのは私だけでしょうか。
『シティーハンター』の世界観を引き継ぎつつ、あの作品以降しばしば作者がテーマにしてきた“家族”を題材にすることが増えたので、基本的に雰囲気は違ってきてしまうのでしょう。ちなみに絵柄については、ほんとーにエピソードごとに別物です。もう『シティーハンター』との比較以前に、シリーズの中で統一感保ててません。
エンディングについては……今のは確かにそれっぽいかも。これで３曲目のはずですが、個人的には今まででいちばん好きです。