とうとう10回目の大つけ麺博2015を挟んで復活とリメイクのハシゴ。

 昨日から東京国際映画祭が始まっております、が、今日映画鑑賞に出かけたのはそのためではない。本日封切りの、どうしても観逃したくない作品と、今日を逃すと拾い損ねそうな、これも私にとっては外せない1本を回収するためです。既に土曜日以降はかなりの本数が入ってしまっており、特に後者なんかかなりあぶないのだ。

 帰ってからすぐに作業に戻りたいので、体力温存のため移動は電車で。新宿に着き、まず赴いたのはTOHOシネマズ新宿。鑑賞したのは『シックス・センス』で一世を風靡したものの、その後どんどん評価を下げていたM.ナイト・シャマラン監督の“復活”と言われるスマッシュ・ヒット作、初めて訪れた母の実家で子供たちが体験した悪夢を主観視点スタイルで描いたスリラーヴィジット』(東宝東和配給)

 完全復活とは言わない。しかし、悪い思い込みを捨てた、覚醒の作品と言えそうです。仕掛け自体は、ちょっと目聡いひとならかなり早いうちに察しのつくものですし、それならそれでラストにもうひと波乱、ひと工夫あってもいいんじゃ? という気はします。しかし、プロセスがかなり洗練されて、自然で内容が受け入れやすい。恐らくこの作品は、こどもたちと同じ視点に立って、おなじように感じるつもりで観たとき、最大の効果を発揮します。『シックス・センス』や『アンブレイカブル』あたりの神々しいクオリティには及ばないにしても、『ヴィレッジ』に次ぐくらいの仕上がりだと思います。

中華蕎麦 とみ田の王道の濃厚豚骨魚介、トッピング全部。 でもってそのあとは当然のように大つけ麺博2015です。まだ食券があと2枚あるからな〜今日含めてあと2回は来るからな〜!

 本日の1杯に選んだのは、大つけ麺博のなかでも特に支持の高い人気店・中華蕎麦 とみ田の濃厚豚骨魚介。そんなに健啖家じゃない、と散々言っているくせに、トッピングぜんぶ乗せてしまったのは……小銭がなかったからです。レジがあるわけでもない出店で、5000円札出して味玉100円だけ、というのはさすがに申し訳なくて……。

 とはいえさすがにトップクラスの店、味は濃くてもそんなに負担には感じないので、少々苦しくはなりましたが最後まで美味しくいただけました。最後に魚粉が残るくらい濃いスープにしても、くどいわりに不快な後味は残さないので、スープ割りを入れてもらえば最後まで飲み干せる。トッピングの肉も、変な脂っぽさがなく、単品でもスープにつけてもいけます。やっぱりトッピング全部は私にはちょっと重たかったものの、内容的には満足。

 あいだ1時間ほど置いて、次に訪れたのは新宿ピカデリー。鑑賞したのは、マーヴェル・ヒーローの原点と呼ばれる4人組のストーリーを『クロニクル』の監督がリブートさせたファンタスティック・フォー』(20世紀フォックス配給)

 実はこれ、公開からあまり時間が経っていないのに、だいぶ上映館が減ってます。どうも本国での評判が悪く、成績が伸びない影響で、日本でも早々に撤退する構えになっている模様。そのあたりの状況をざっと把握した上で、覚悟して鑑賞したんですが……個人的にはそれほどキライじゃない。

 ただ、確かにこれは“期待外れ”と言われても仕方ない。何故ならこの作品、監督の構えとしては『クロニクル』とほぼ同じ、違うのはあちらがヒーローになれなかった超人の話であり、こちらがヒーローになれた者たちの話だった、という点。そのつもりで鑑賞すれば序盤の組み立ては(間延びしている勘は否めませんが)決して外していない。監督の狙いを理解した上で、本篇にとっていちばん邪魔だった要素が、肝心の“ファンタスティック・フォー”という形の定まったヒーローの存在だった、というのが最大のミスなのです。ですから、序盤の積み重ねや中盤の葛藤に理解を示す私にとっては終盤がズレているように思え、ヒーローとしての姿を求めていた観客にとっては終盤の流れを膨らませるべきだった、という評価になってしまう。そりゃあ期待外れと言われるわ。狙いをこう解釈した私には、だから嫌いにはなれない作品であるものの、低評価だったのも頷けるわけです。

 正直、今日観た映画についてはたっぷり語りたい心境ですが、空き時間で進めようと思っていた作業が、落ち着き場所を見つけられなかったが故にあまり進んでいないので、今夜はこれまで。

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