さすがにここで『ゆるキャン△』は無理だ。

 最近は変なタイミングで映画を観ることが増えてますが、今回はきのう、封切りホヤホヤのを観てきました。
 映画館はTOHOシネマズ上野。意外にも今年は初訪問。コロナ禍で洋画大作の供給が停滞しているせいで、この手のシネコンでかかる作品は邦画中心になり、しかもそれ以前は多少考慮されていた、それぞれの土地柄に合わせたプログラムの偏りも小さくなっている。その結果、上野でかかっていた作品が全般に私の嗜好から微妙にずれてしまっていたのです。しかし今回は、昨年ヒットした作品の続篇という位置づけ、あっちを観ている以上、いずれ押さえねばならない。たまには動員に貢献すべく、封切最初の週末に訪れてみた。
 作品は、『犬鳴村』に続く《恐怖の村》シリーズ第2作、ネットで話題となった都市伝説に登場する“箱”と出会ったことで惨劇が始まるホラー樹海村』(東映配給)
 監督は前作同様清水崇、さすがの手捌きで、雰囲気は秀逸。ただ、怖さの見せどころも、ドラマとしての組み立ても、想定内に収まりすぎてちと物足りない印象でした。ホラー初心者ならばともかく、すれっからしならだいたい何をしたいのか察しがつく。
 その一方で、怖い雰囲気を出したいあまり、悪い意味で説明のつきにくい出来事が終盤繰り返すのも気になりました……いや、個人的にはそれはそれで面白かったんですが、フィクション慣れしていないひとが解ってくれるだろうかこの流れ、このひとたちがどうしてここにいるのか考えてくれるのかしら、と色々と心配になってしまった。
 ただ、変に玄人受けを目指すのではなく、素直に感じてくれるひとに、脅かしではない恐怖を味わわせる工夫は丁寧。私はけっこう好き……だけど、勧めるときは相手の嗜好を問わないとダメだ、たぶん。

 鑑賞後は、御徒町らーめん横町の1店、中華そば青葉にて昼食。こういう状況なので、土曜日とは言え空いてるのでは……と思ったら、横町に入ってるどの店舗もまあまあな混雑してるのでした。映画館の窓から眺めた上野の人出は少なめだったんだが、あそこから見たひとほとんどラーメン屋を目指してたんだろうか。

コメント

  1. […] 監督:清水崇 / 脚本:保坂大輔、清水崇 / 企画&プロデュース:紀伊宗之 /  […]

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