『ほん呪』出身者で姿を消すのはこれで何人目だ?[レンタルDVD鑑賞日記その744]

 2020年12月リリースの『心霊闇動画48』を鑑賞。民泊として提供されたマンションの一室で配信を始めた女性達が遭遇する恐怖“生放送配信中”、卒業生がビデオメッセージを録画しているさなかに起きた異変“高校卒業”、シリーズ初期からの演出補を巡る怪異を追った“長田明子”など、全6篇を収録。
 このシリーズは過剰に凝ったことをせず、投稿映像と最小限の取材で構成するスタンスで貫いている。そのため、背景に不自然な印象を抱く余地が少ないので、比較的安心して観ていられます。
 しかし今回はちょっと様子が違う。このシリーズにおいても、積極的でないながら演出補が顔出しをしているのですが、なかでも最古参の演出補・長田明子の名前をそのまんまつけたエピソードがある。相変わらず構成は、怪異を収めた映像と、最小限のインタビューだけなんですが、登場人物が見慣れた顔であるだけにちょっと生々しい。
 ……ただ、ごくごく冷静に観れば、映像や怪奇ドキュメンタリーとしてのクオリティは相変わらずやや低め安定のままではある。長田演出補は怪奇ドキュメンタリーの元祖『ほん呪』にも携わっていたヴェテランなので、こんな感じで姿を消すのではなく、ちゃんと決着を付けて欲しいところ……現実の出来事ならどうしようもない話ではあるが。

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