英雄の帰還。

 午前十時の映画祭11も残すところ、あと2本。どーやら無事にコンプリート出来そうです……が、油断は禁物。終盤だからこそ、本来のローテーションである、プログラム切替直後の火曜日に観に行くことに。
 1本前の『スタンド・バイ・ミー』は時間的に余裕があったので、徒歩でTOHOシネマズ日本橋まで向かいましたが、今回は開映が9時20分。このところ基本、朝ドラをがっつり楽しんでいるので、観てからではさすがに間に合わない。久々に自転車使うか……と思ったら、朝から冷たい雨が降っている。やむなく電車移動です。
 鑑賞した今回の作品は、リドリー・スコット監督2000年の作品、頽廃に向かいつつあったローマで、裏切られ奴隷にまで身をやつした将軍が剣闘士として闘う『グラディエーター』(UIP Japan配給)。本格的に映画道楽に耽るちょっと前の作品ゆえ、今までちゃんと観る機会がありませんでした。私がリドリー・スコット監督作品をおおむね観るようになるのはこの次の『ハンニバル』から。
 アカデミー賞作品賞を獲っているだけあって、ドラマとして圧巻の出来。強大な権力がもたらした悲劇が、ひとりの英雄を生み出すまでをパワフルに描く出している。リドリー・スコット監督らしい完成度の高いヴィジュアルと、細かなカット割りで作り出したテンポによって最後まで魅せられっぱなし。
 鑑賞後に調べてみると、史実とはだいぶ違った話になっていて、それ故の批判もあるようですが、実際の歴史におけるモチーフを組み合わせたドラマ、フィクションとしては十二分に価値がある出来だと思う。アカデミー賞ではラッセル・クロウが主演男優賞を獲得してますが、野心に取り憑かれた皇帝を熱演したホアキン・フェニックスも素晴らしい。つくづく、この弟に俳優になることを勧めたリヴァー・フェニックスは炯眼でした。

 最近、日本橋での映画鑑賞のあとはふくしま館のイートインを利用することが多い。ただ今日は、数日前にチェックしたところでは、イートインにお店が来ている様子がない。今回は他所に行くか、と思いつつ、前夜に改めてチェックしてみたら、スケジュールにお店の名前がある。しかもまだ立ち寄ったことのないお店だったので、今日もふくしま館に頼ることに。

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