本日の見出し

ビフォア・アンド・アフター・サイエンス(紙ジャケット仕様)

ビフォア・アンド・アフター・サイエンス(紙ジャケット仕様)

Brian Eno - Before and After Science - By This River

 きのう、コカ・コーラで実施しているキャンペーンにて、iTSでのミュージック・ダウンロード・コードを2曲分当てたので、どーしようかどーしようか、とさんざ迷った挙句、今日になって購入したうちの1曲です。私はこれを『息子の部屋』という映画で初めて知りました。子供の突然の死に衝撃を受ける家族が少しずつ知る、自分たちの知らない彼の表情を静かに繊細に描き出した傑作なのですが、特に記憶に残っているのがこの曲の登場する場面。息子を弔うために、彼が好きそうな曲を探しにレコード店に赴いた父親が、「息子さんの年ならこのあたりがいいのでは」とこの曲を薦めるのです。決して息子が好きだと言ったわけではないのに、店内でこれに耳を傾ける父親の表情は異様なほどに打ちひしがれている。観ていた私も、不思議なほど打たれた1曲でした。本当に、あの喪失感にぴったりと当てはまる。あの映画の中で最も印象に残っているのはラストシーンと、この曲が流れる場面だったぐらいで、うっすらと気にし続けていたのです。アルバムを買うのは怖い、でも1曲しか買えないとなると却って厳選したくなる、そういう状況ではいちばんこれがぴったりでした。

 ちなみにもう1曲は高橋幸宏『Only Love Can Break Your Heart』。ニール・ヤングの名曲のカヴァーで、これを含む高橋幸宏のアルバムは持っていたはずなのですが、どこかに埋まったか紛失してしまったかで発掘できておらず、どーしても聴きたかったのでこれだけ購入してみた次第。

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