ドリパス企画『モーレツ宇宙海賊 ABYSS OF HYPERSPACE−亜空の深淵−』舞台挨拶つき復活上映 in TOHOシネマズ上野。

 で、いよいよ本日のラストにしてメインイベントです。秋葉原から徒歩でも移動可能*1という立地条件ゆえに、アニメに力を入れていく、と謳っていたこの劇場ですが、ドリパスにおいてもアニメ作品の上階にこの劇場を選び始めている。先日チェックしていて、ふ、と興味を惹かれたので、衝動的にチケットを購入してしまいました。

 作品は、笹本祐一の小説をベースに、女子高生が海賊船の船長となって宇宙を駆け巡るコメディタッチのスペース・オペラとして制作され、好評を博した作品の劇場版モーレツ宇宙海賊 ABYSS OF HYPERSPACE−亜空の深淵−』(ティ・ジョイ×KING RECORDS初公開時配給)

 ……恐ろしいことに、こっちも直前まで、先行するテレビシリーズに接したことはありませんでした。もっとも、チケットを押さえたあとで、配信にてシリーズ6話くらいまでは観たので、『中二病〜』よりは世界観を把握したうえでの鑑賞です。

 先に作品について触れておくと、こっちも実に楽しいSF冒険ものになっていて、余韻は爽快。テレビシリーズ序盤で描かれた、茉莉香が海賊となる決断をするまでのプロセス、描写も頭に入れておくと実に感慨深いストーリーともなっている。さすがにこれ単独で成立する作りではないものの、原作者の世界観をスタッフがきっちりフォローしているだけあって、かなりハイクオリティのSF作品でした。

 今回の企画は、上映に先駆けて、ヒロイン・茉莉香を演じた小松未可子と、テレビシリーズから通しての監督・佐藤竜雄両氏の舞台挨拶が実施されました。

 劇場版が公開された当時、何度も舞台挨拶をしていて、登壇者と当時からのファンがほとんどであろう客席のあいだに独特の呼吸みたいなものが成立してましたが、それもまた一興。当時はあまりに舞台挨拶を繰り返したために、サプライズを重ねて訳が解らなくなったときもあったとか。

 ひととおり回顧談が続いたあと、司会担当のかたが、ドリパスの作品ページに投稿されていた質問を小松未可子に投げた。いわく、

「あなたにとって“亜空の深淵”とは何ですか?」

 実はこの質問、公開当時は毎回のように繰り出され、毎回違う答を用意した結果、最終的には大喜利状態になっていたそうです。それ故に未可子嬢、しばし悩んだ挙句に、いまの自分にとって、と念を押したうえで出した答は、

「……『ポプテピピック』」

 場内大喝采。ぶっちゃけ私が今日、このイベントに興味を惹かれたのも、あなたの口からその単語が聞けるのでは、と期待してたからだ!

 最後にサイン入りポスターのプレゼントを賭けたジャンケン大会。これも公開当時はお約束だったらしい、佐藤監督による観客全殺しが繰り返される見せ場があったり。

 ……気晴らしとは言い条、まだ病み上がり、しかも作業で徹夜続きの身に、3本立てはさすがにヘヴィでした。でも、少なくとも頭の中はだいぶスッキリしました。もーちょっと、本当にもーちょっと、のはずなので、気張ります……っていうか、これが済んだら、1日くらいはなーんにもせずに過ごすべきだな……。

*1:カラーズも徒歩で移動してたしな!

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