本日のお買い物

 残すところ4冊となってしまったジャッキー・チェンDVDコレクション、第63号はシリーズ初、ジャッキーが出ておらず、しかもこれまで日本では劇場公開も映像ソフト化もされていなかった、本邦初公開作品です。『失われた龍の系譜 トレース・オブ・ア・ドラゴン』で語られた、ジャッキーの両親の壮大なドラマを、同作や『宋家の三姉妹』などを手懸けたメイベル・チャン監督、『奪命金』などのラウ・チンワンと『ラスト、コーション』のタン・ウェイ主演で映画化した作品。ジャッキーは出ていない、とはいえ、関連作としては興味を惹かれるものなので、このシリーズが初紹介だったのは悪いことではないかも知れません。

 まだ本篇は観てませんが、習慣で小冊子は届いてすぐに目を通してます。アクション・シーンと呼べるものはないようで、小冊子から谷垣健治氏による解説が省かれてますが、そのぶんジャッキー・チェンの歴史を語るコーナーは超拡大版です。個人的にけっこう好きなのですが、どうしてもジャッキーに固定したイメージを持ってしまうひとには不本意な内容だった『新宿インシデント』の重要性を説くもので、読みながらずーっと頷いてました。そして、そのそこかしこに、本シリーズからは漏れてしまった『ドラゴン・キングダム』や『ラッシュアワー』シリーズへの言及があるのがちょっと切ない。

 次号は、日本においては映画祭で採り上げられたあと映像ソフトに直行してしまった、『ジャッキー・チェン カンフー・キッド』。これも観ておきたかった作品なので、ギリギリで収録されたのは、まあ喜ばしいことと言ってもいいかも知れない。

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