会員証が届くまでは。

 先方に確認したところでは、会員証が届くのは今月半ばぐらい。それまでは各劇場で独自に設けているサービスデーを活用したりして、とにかく安く観られるよう工夫せねばなりません。TOHOシネマズで次にいちばん安く観られるのは14日、しかしユナイテッド・シネマでは毎週金曜日が会員向けサービスデーとなっており、こういう状況だから、と普段ならTOHOシネマズでかかっていればそちらを優先するところを、あえてユナイテッド・シネマ豊洲で鑑賞することにしました。

 ちょっと早めに仮眠を取って、自転車にて豊洲へ……余裕を持って出かけたはずだったのに、何だかんだでギリギリになってしまいました。チケットを安く買っているぶん、なるべくコンセッションで飲み物ぐらいは購入するのが習慣なのですが、売り子が少なくてなかなか会計が終わらないしー! まあ、本篇には充分間に合いましたけど。

 鑑賞したのは、『スーパー・チューズデー 〜正義を売った日〜』のライアン・ゴズリング主演、犯罪者の逃亡を手伝うドライバーが、ある人妻に恋したことで始まるノワールドライヴ』(KLOCKWORX配給)

 やたらと前評判の高い作品でしたが、なるほどクール。特徴的な色使い、間を活かした味わい深い表現で、ヴァイオレンス映画でありながら思慮深さを感じさせる。話の骨格はシンプルなんですが、細かな描写がいちいち印象的で、観終わったあとの充足感といったら、もう。映画という名の官能を余すところなく刺激してくれるような逸品でした。

 観終わったあとは、同じ建物の反対側にある書店で軽く買い物をして離脱。かなーり遠まわりをして、借りていたDVDを返却してから帰宅――むちゃくちゃ遠まわりをしたつもりだったんですが、携帯電話を使って記録していた移動距離を確かめると、ふだん利用しているルートと比べて、ほんの1kmぐらい遠かっただけでした。

 ――そして、家に着くと、割引に利用している会員証が届いておりました。……明日からもう、平常運転です。……いちおう、早く届いた場合のことも考えて、幾通りかのスケジュールをチェックしてはいましたけど。早く届けてくれたのはありがたいんですけど。さすがに若干、拍子抜け気分は否めないのでありました。

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