掘り下げるほどのネタではないよね……?[レンタルDVD鑑賞日記その936]

心霊闇動画96(Amazon.co.jp商品ページにリンク)

 3月13日に、2025年2月リリースの『心霊動画96』を鑑賞。社宅でひとりのとき、階下から聞こえる奇妙な物音の出所を探るために撮った映像が記録した恐怖《階下の物音》、公園でボール遊びをしていた子供を父親が撮影した映像《怪アパート》、エステティシャンの女性が会員向けに配信していた動画に記録された怪異と裏話《ストレッチ動画》など、全6篇を収録。
 よくも悪くも低レベル安定。
 正直、いちばんよく解らないのは、映像的にあまり出来はよくなく、背景もそれほど掘り下げられていない《ストレッチ動画》が、トリを飾る少し長めのエピソードとして取り扱われていること。投稿者以外の人物にも必要から取材をしていて、いつもより証言を取る範囲を拡げることで説得力を増してはいますが、なんでこんな現象が起きるのか、を追求出来ていない上、そもそもの話、映像自体がものすごーく安易な手法で偽造できてしまう代物なので、せめて“こういうところにこんなものがあるはずがない”“こんな風には映らない”といった、映像が怪異である可能性を強めるデータが必要ではないか……まあ、それが出来ていないのは、このシリーズではいつものことなんですが。
 今回、内容説明で言及した《階下の物音》も《怪アパート》も、すべて投稿者に対するインタビューで、撮影に至る事情とか、怪異と繋がりのあるそうな出来事を取材したドキュメンタリーの体を取っていますが、いずれも“借りた家”で“変なことが起きた”で括れてしまう内容。投稿で集まった映像であるとすれば、似たような要素が含まれるのは仕方のないことではありますが、毎月1本のペースでリリースしてるくらいに弾があるなら、他の巻に分散するなり、もうちょっと構成を考えましょう。並べるならせめて、並べることで効果を上げる部分があって欲しい。<これではただ、“エピソード部分がなんか似たり寄ったりだなー”ぐらいのイメージしか抱けない。
 更には、撮影されたものと、証言された怪異にいちおう繋がりを感じられる《階下の物音》《ストレッチ動画》はともかく、撮影されたものとエピソードにそこまで関連性の見出せない《怪アパート》に至っては、もっと考えてくれ、と言いたい。エピソードはこれでもいいけれど、取材の内容では直接的な関係を実感できないのだから、ナレーションで付け加える程度に留めるべき。そうしたくないのなら、せめて問題のアパートか、周辺に取材に行くぐらいしましょう。
 ……しばしば書いてますが、このシリーズは月1回なんて無謀なペースをやめて、せめて2ヶ月に1本くらいにすべきだと思う。たまに、たまーに、これは悪くない、というエピソードがあっても、掘り下げの甘さで損をしているのですから、もっと取材に割ける時間と労力を増やしましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました