レンタルDVD鑑賞日記その291。

 月額レンタルの貸し出し可能枚数がかなり溜まってしまったので、少し削るために、軽〜く観られる怪奇動画の類をまとめて借りてみました。

  • 『絶対に怖い動画』(CHANCE iN)

 ……駄作。『ほん呪』スタッフが加わっている、というのでそれなりに安定しているのかと思いきや、全般に微妙な映像ばかりだし、ナレーションが“浮遊霊”とか“地縛霊”というのを安易に口にして、映っているものの性質を断定してしまっているので興醒めすることこの上ない。全篇映像のみ、映像についての周辺調査や広がる要素のない編集がいかに退屈か、ということを証明しただけに過ぎない、不出来な代物でした。どうやら『ほん呪』スタッフのうち、プロデューサーが関わった作品のようですが、要するにあのクオリティはあなたが生み出したものではなかった、と。

 評価出来るのは、これに“絶対”をつけられる面の皮の厚さぐらいです。見慣れてるなら尚更に、採り上げた映像のレベルぐらい判断出来るだろーに。

  • 『呪動画 Kファイル』(MAGICAL)

 先に見たものと比較すると格段にまとも。基本は映像紹介だけですし、ナレーションも“怨霊”という表現を使ってしまっているものの、編集にもう少し工夫が感じられ、“怨霊”を持ち出すタイミングも『絶対に〜』より遥かに納得がいく。

 いちばんのポイントは、1本限りながら、ちゃんと現地に赴いて取材を行ったパートがあること。しかもそこで、小池壮彦氏という、キャリアのある人物を起用している。小池氏については個人的に思うところが色々ありますが、その辺の“心霊研究家”などと名乗る人たちと比べれば遥かに態度は真摯ですし、あまり芸はないものの、氏を中心に取材を行うパートが本篇全体を引き締めていることは確か。

 ……まあ、前に観たヤツの不出来さが、余計に好感度を上げてしまった気もしますが。“呪動画”と呼ぶほどおどろおどろしくも禍々しくもなかったものの、ひととおりは楽しめました。こうして考えると、ドキュメンタリーを添える手法は無論、バラエティ番組のようにワイプや音声で、映像を観ている人たちの反応を確認しながら鑑賞する、という手法は、退屈させない、という意味では優れたものだったんだなー。

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