『孤独のグルメ Season11 第五話 神奈川県横浜市上飯田町のブンティットヌングとチャージョー』

 団地を抜けた先の農園で、新規開店するジューススタンドの内装を依頼された五郎さん。帰りのバスがすぐに来ないので、団地の住人が利用する飲食店に狙いを絞る。何故かベトナム料理店が多く、最終的に、アジア食材店に隣接したお店へと吸い込まれる。未知の料理ばかりのメニュー表に五郎さんは翻弄されるのでした。
 吉村達也、と粗筋に書いてあるのを見てビックリしたミステリ読み……亡くなってからもだいぶ経つなあ。もちろん、本篇には何の関係もない……と思う。特殊な名前ではないしね。
 それにしてもなんでかアジア関係のお店が多い土地です。外国の方に限らず、同郷の人々が集まると、その郷里の言葉や食事を求める人たちのための専門店が林立します。こういう異国気分に素直に浸るのも五郎さん流。
 結果的に選んだのは、そういうお店が頼ってそうなアジア食品店に隣接する食堂。商店感が色濃くて、却ってリアルな御当地っぽさがあります。お店の方がちゃんと礼儀は払いつつも、日本人的な愛想の良さとは違う接客をしているのもいい雰囲気。恐るべきは、てっきりお店の方が自ら演じているかと思ったママが、内田慈という日本の俳優さんだということだ。《ふらっとQUSUMI》にて登場したご本人と比較すると、雰囲気はちゃんと押さえてる。調べると、いちおう横浜市出身とあるので、はじめから馴染みがあったのかも。
 タイトルになっている謎の料理は、前者がメニューには“つけ麺”と書かれているけれど実態はまぜそば、後者は薄皮で中華とは異なる食感の春巻き、らしい。あちらの麺は米粉のことが多く、麺の見た目は“フォー”に近いイメージですが、このブンティットヌングも見た目は米粉麺。でも、パクチーやアーモンドといった食材にタレをかけて混ぜ合わせ、ときどきナンプラーやベトナムの唐辛子を加えて味を変えていく、という変化ぶりが好奇心をそそられます。パリパリとモチモチが交錯する春巻きも美味しそう。食感をナレーションで説明しつつ、何よりも表情で語る五郎さんはやはり、優れた食の語り部です。
 ……にしても、人が食べてるのをあんまりジロジロと覗き込むのは適度にしたがいいと思うの。いや五郎さんらしいし面白いけど、今回はあまりにも凝視しすぎ。あれで観られている側に気づかれたらどうなってたのか、想像するとまた可笑しいけど。
 次週はふたたび東京に戻ります。今期は今のところ関東内に収まってますが、地方遠征はないんでしょうか――そんなことはないだろ、と期待しつつ。

【ドラマ24】孤独のグルメ Season11 | テレ東・BSテレ東 7ch(公式)
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