愛をください、と人工知能は叫ぶ。

 相変わらず色々と詰まってますが、それでも午前十時の映画祭16だけはきちんと押さえる、と心に決めてます。折角ここまで続けたコンプリートを途切れさせたくないし、やっぱり映画館で映画を観たい。
 普段は平日の空いている日を選びますが、来週は色々やることがありそうなので、プログラム切替直後の今日、観に行くことに……当初は別の理由で家に籠もろう、と考えていたのを、チケットを買ったあとで思い出しました……まあ、仕方ない。
 天気は昨日より穏やか、と書けば聞こえはいい、けれどその分、私が移動しているあいだずっと暑そう。若干の不安を抱きつつ、電車を利用して日比谷へ。
 今日も今日とてTOHOシネマズシャンテにて鑑賞した午前十時の映画祭16今コマの作品は、子のない親のために開発された人工知能の少年が、やがて辿る数奇な運命を描いたA.I.[Artificial Intelligence]』(Warner Bros.×松竹初公開時配給)
 調べてみたら、初めて観たのが2001年7月20日、ほぼ四半世紀ぶりです――思えば遠くへ来たもんだ。昔すぎて、鑑賞した劇場のデータも調べられない。こんなに細かいことまで記録する、なんて考えてもいない時代だったから、当時の日記ホームページにもどこで観たのか記録してない。丸の内・日比谷地区のどこかだけは確定だけど、当時はシネコンではなく、単独の劇場が複数あった。この作品を最初に扱ったワーナーは松竹系の劇場で主にかかっていましたが、たぶん丸の内ピカデリーだけでなく、丸の内ルーブル、丸の内プラセールも松竹系作品をかけていたはずで、果たしてどこで観たのやら。なんなら、上映規模が大きかったので、日比谷の東宝系のスクリーンも使っていた可能性すらある。
 当時も既にAIは研究がだいぶ進んでいて、本篇はいわば“ありそうな未来”を描いた冒険であり、SFとお伽話の融合です――とはいえ、まさか25年でここまで感覚が変わると思ってませんでした。いまの技術だと、デヴィッドの創造はまだまだ先だなあ。
 しかし、AIが発展を続け、本当に人間と同じように人を愛するようになれたらどうなるか、という仮想と、ディストピア的未来像との合わせ技として、とても丁寧でよく考えられてる。如何にもありそうな、思考する機械への憎悪、という目線を導入することで、残酷なロマンさえ作り出している。
 素晴らしいのはジゴロのジョーというキャラクターです。ほぼ独自で思考するが故に、自らが陥った窮地を理解して逃亡し、成り行きからデヴィッドの相棒となる。女性を悦ばせる、という本来の“用途”に縛られつつも、デヴィッドを助け導く様は、理想との淡いにいる苦悩と哀しみをたたえていて、憐れで美しい。何ならこの映画、彼の去り際がいちばん鮮烈です。
 少々都合が良すぎる、と感じる向きがありそうな結末も、けれど私は頷けましたし、お伽話としてはとても正しいと思う。当時はあれこれ言われていましたが、私はいい作品だと思うし、今後どれほどAIが発展しても、本篇は充分に観る価値のある作品であり続ける、と信じます。
 なお、『スパイ・ゲーム(2001)』などと同様、こちらも再鑑賞のついでに、当時の感想を追記のうえこちらに移動します。ただ、この作品はネタばらしありの感想も一緒に書いていたので、これもアップしつつ、間違って記事一覧に表示されないよう、予めサイトをカスタマイズするのに地味に手間取りました。いちおう調整は済んだので、たぶん一覧表示はされなくなったはずですが、もし出来てなかったら、アップは少し遅くなります。それどころでないんだから、手間のかかることをするなというのに。
 上のタイトルにつけたリンクは既にリニューアル後のアドレスですが、この記事の時点ではまだアップされていないので、“404 Not Found”となります。更新直後にご覧になっている奇特な方は、1日お待ちください。あとは仕上げ、というところまで書き上がっているので、明日にはアップ出来ます……非表示の設定がうまく行ってれば、ね。

 鑑賞後、近くでちょこっとだけ用足しをしたあと、電車に乗って……僅か二駅、神田で下車。
 ただいま日本橋ふくしま館には私の好きな老麺まるやが来ています。それもあって今日出かけてきたのですが――さすがにこの猛暑のなか、日比谷から神田まで歩くのはなかなか厳しい。交通状況次第ですが、徒歩だと30分から45分くらいはかかるので、熱中症対策をほとんどしていないままでは、けっこう本気で倒れかねない。そのため今回は、やむなく電車代を支払って安全を買いました。
 今回のまるやの出店は本日初日。土曜日だし、ビジネスマンは来ないから少しは空いてる――かと思いきや、到着した13時20分頃でもまだ充分混んでる。数人ほど食券の購入を待ち、到着から15分ほどでよーやく着席。
 当然、数量限定のチャーシューメンは売り切れだったので、喜多方ラーメンを普通盛りで堪能致しました。
 次回の出店は9月24日から29日。いまから待ち遠しい……というか、どうしても食べたきゃ、今回の出店も一週間くらいあるので、もういっかい来ればいい、という話ではありますが。

TOHOシネマズシャンテ、階段踊り場の壁面に掲示された、『A.I.[Artificial Intelligence]』上映当時の午前十時の映画祭16案内ポスター。
TOHOシネマズシャンテ、階段踊り場の壁面に掲示された、『A.I.[Artificial Intelligence]』上映当時の午前十時の映画祭16案内ポスター。

コメント

タイトルとURLをコピーしました