19日をもって、県境越えの移動もとりあえず自粛要請解除。せっかくなので、母の運転で墓参りに行ってきました。案の定というか、まあまあ道は混雑していて、少々時間はかかりましたが、行きつけのそば屋での昼食も済ませて15時前には帰宅。
しかし映画鑑賞もちゃんとしたのです――Netflixにて。鑑賞したのは、『ペンギン・ハイウェイ』のスタジオコロリド長篇第2作、周囲に馴染めない少女が、好きな男の子に近づきたい一心で猫の姿を手に入れる、というファンタジー『泣きたい私は猫をかぶる』(Netflix配信)。
実はこれ、もともと劇場公開予定で、それ故に作品名はチェックしてあった。しかしコロナ禍の影響でこれも延期となっており、そろそろ非常事態宣言が解けるか解けないか、という5月下旬頃だったか、各作品の予定を確認していたところ、公式サイトで Netflixでの配信に切り替える旨が告知されていた。恐らく、上映延期作品が大量に発生したしわ寄せでスクリーンの確保が難しくなり、遅らせるよりは、と配信に望みを託したものと推測されます。ならばせめて、ちょっとでも収益に貢献するべく、配信から間もない土曜日、早々に鑑賞することにした次第。
脚本担当・岡田麿里ならではの毒や生々しさもちりばめつつ、他の作品よりファンタジーとロマンスの成分が強めです。少々エキセントリックで、やもすると観客の共感を得にくくなるキャラクターをうまく魅力的に見せ、終盤でのピンチと奔走ぶりに感情移入させる。中盤以降、ファンタジー部分が岡田麿里テイストを包み込んでいくので、彼女の作品のファンにはちょっと抵抗がある可能性がありますが、独特の理屈っぽさが快く昇華される展開の爽快感は秀逸。エンドロール、文字と最小限の作画で展開するエピローグも粋な、良きジュヴナイルです……でも、やっぱりスクリーンで観たかったよね。
NetflixのCMでも採り上げられているからか、きのう私が鑑賞した時点で既に視聴数トップ10に入っている模様。公式サイトで紹介されているグッズも売れているみたいです。でも、限定でもいいから劇場でかけてくれないかなー。
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[…] 監督&絵コンテ:佐藤順一&柴山智隆 / 脚本:岡田麿里 / […]