《アベンジャーズ》が映画館に帰ってきた。

 先週金曜日の在宅透析導入以来、この新しい様式に慣れるのに必死で、出かけて映画を観る、という発想に至りませんでした……というか、たぶんここまではまだ不安のほうが大きいだろう、と推測して、そもそも予定を入れてませんでした。
 しかし、とりあえず目標だった6日間連続の透析は出来た。まだ細かな失敗はあるとは言え、基本ひとりで実施する自信もだいぶついた。そろそろ家に籠もっているのも耐え難くなってきたので、出かけることにしました。
 行き先は豊洲。ふだんなら文句なくバイク移動……ですが、あの界隈はオリンピックの会場が多く、市場の混雑も絡んでスムーズに移動出来ない恐れがある。また、帰り道に寄り道して買いたいものもあったので、諸々の都合を考慮し電車を使いました。
 ……駅までの移動が、暑い。
 しかし、いったん駅に入れば、あとはすべて屋内で移動できるのも豊洲のいいところ。昨年オープンしたららぽーと豊洲3番目の建物が地下鉄駅と直結しているので、連絡通路を使えばほぼ屋内……なんですが、オープンよりも早い時刻に移動してたので、けっきょくいちど屋外に出されてしまうのだった。まあ大した距離ではないけれど。
 ユナイテッド・シネマ豊洲にて鑑賞した本日の作品は、コロナ禍によりスタート以来初めて1年以上の間隔を空けることになった《マーヴェル・シネマティック・ユニヴァース》待望の劇場最新作、生身でありながら《アベンジャーズ》初期より重要な役割を果たしてきた有能な女スパイ、ナターシャ・ロマノフが、自らの過去にも絡んだミッションに挑むブラック・ウィドウ(字幕・2D)』(Walt Disney Japan配給)。大作アクションは何かしらグレードの高いスクリーンで観る、というのが基本方針なんですが、如何せんこの作品は封切の時期に大作が被りすぎたせいか、上映館がだいぶ偏ってしまった。しかも都内は豊洲とアクアシティお台場、という、地上ルートはオリンピック絡みの混雑に巻き込まれかねないところばかり。気づけばスケジュール的にもタイトになってきたので、無理せず、ノーマルスクリーンでの上映を選択しました。
 この作品についてはそもそも作られたことがマーヴェル・ファンへのサーヴィス的な意味合いが強く、挙句に予定より1年以上も公開が延びてしまったのですから、観られただけで嬉しい。本篇の前に、その歓びを煽るようなシリーズ予告も流れるし。
 内容的には如何にもマーヴェル流スパイ・アクションといった趣。スパイ映画の趣向を汲んで世界各地を転々として陰謀に立ち向かう。その一方で、スパイであるからこその真実と偽りに揺さぶられたり、無慈悲な計画によってコマ扱いされる悲劇を織り込んだり、と、そもそも土台とするシリーズの規模が大きいからこそ許されるドラマも緻密。
 またMCUらしく、しばしば命のやり取りをしているさなかとは思えないコミカルな言動も健在。特にナターシャが幼少時、任務として家族を演じていた面々とのやり取りは実に楽しい。随所でキャプテン・アメリカへの対抗心を露わにするレッド・ガーディアンがいい味出してます。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』でどうしてナターシャがあのような結末を選んだのか、という心理的背景を窺わせる重要なエピソードであり、エンドロール後には例によって、今後の伏線も仕込まれている……けど、この感じだと、もしかして劇場版ではなく、ドラマシリーズに繋げる気だろうか。こないだからずっとDisney+に契約するか迷ってるんですが、けっきょく観ないと気が済まなくなりそうな……。

 鑑賞後はいつも通り、ど・みそにて昼食。
 帰りは、有楽町駅でいちど途中下車し、銀座君嶋屋というところを訪ねた。今夜はイベントとして、オンライン飲み会に参加するつもりなのですが、その際に飲みたいお酒が、私の調べた範囲では、都内ではここでしか手に入らないのです。保冷バッグも用意し、購入後急ぎ足で東京駅まで向かって、家に着くなり手を洗うより先に瓶を冷蔵庫に収納。ああ、いただくのが楽しみ。

コメント

  1. […] 原題:“Black Widow” / 監督:ケイト・ショートランド / 脚本:エリック・ピアソン / 原案:ジャック・シェーファー、ネッド・ベンソン / 製作:ケヴィン・ファイギ /  […]

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